没後25年を迎えた今、あらためて注目されるシオラン。ファシスト組織とのかかわりなど、謎につつまれたルーマニア時代のシオランの実像を、新資料をもとに浮彫にした評伝。過激なペシミズム、激しい懐疑主義など、その思想の中核は何か。パリに移りフランス語で執筆するようになり、シオランは「転向」したのか。この異端者の思想形成の足跡をヴィヴィッドに描き出す。
序論 知られざる著名人
第一部 ある特異者の系譜
幼年時代、この呪われた、すばらしい楽園
反順応主義者集団の肖像
熱狂のきわみで
サイクロンの目のなかで
シオラン第二の誕生
第二部 幻滅概論
廃墟の哲学
不変の異端の政治学
絶対なき神秘家
脱眩惑者の再眩惑
第三部 様式の原理
結論 この長い、曲がりくねった道
謝辞
原注
訳者あとがき
〈付録〉シオラン略年譜
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