生物の科学 遺伝 2021年5月発行号(Vol.75-No.3)
特集:お酒の生物学[日本編]
酒類総合研究所監修・世界に誇る日本の酒造技術の研究最前線を,生物学の視点から研究者たちが紹介・解説!
酒造りとは,原料である米やブドウが麴菌や酵母という微生物によりまったく異なる風味へと変換される工程である。
職人の世界の酒造りでも,原料や微生物の研究は重要で,遺伝解析やゲノム解析などの最新技術が投入されコツコツと研究されている。
本特集では,お酒造りに関わる生物と微生物について,育種を中心に日本の最新の酒造技術研究を紹介する。
巻頭グラビア「酒造りの中の遺伝学」では,酒に関する国内唯一の公的研究機関である酒類総合研究所の酒造りと研究の様子を紹介,ほか各連載も必見(「植物を集める‼」「実験観察の勘どころ」「高校生物・ワクワク宣言!!」「シゴト×セイブツ」)。
◎巻頭グラビア
酒造りの中の遺伝学(岩下 和裕(独立行政法人酒類総合研究所))
◎特集:お酒の生物学[日本編]
総論.酒米「山田錦」は奇跡のお米(池上 勝(兵庫県立農林水産技術総合センター))
1.酒米新世代ー地域独自の美酒を目指した酒米の育種(渡辺 裕一/細井 淳(長野県農業試験場))
2.麹菌育種の新時代ー麹菌ゲノム編集技術(織田 健(酒類総合研究所))
3.清酒の自然発酵技術ー生酛を科学で紐解く(高橋 正之(酒類総合研究所))
4.清酒酵母の交配育種の未来ー「温故知新」先人の残した技術と財産の新たな視点での活用(山崎 梨沙・大土井 律之(広島県立総合技術研究所))
5.焼酎造りを支える麹菌と酵母の新展開ー遺伝子から特徴的性質を紐解く(二神 泰基/玉置 尚徳(鹿児島大学))
6.醸造用ブドウの品質成分の多様性と遺伝研究(小山 和哉(酒類総合研究所))
◎連載
フォトコンテスト
生物科学学会連合「第二回 生きものの“つぶやき”フォトコンテスト」-審査結果発表(2)
植物を集める!!
[第3回]ケンペル(長田 敏行(東京大学名誉教授・法政大学名誉教授))
実験観察の勘どころ
マガキを用いた発生実験の利点と活用(石川 正樹(兵庫県立神戸商業高等学校))
高校生物・ワクワク宣言!!
ミドリシジミチョウのマーキング調査ー生徒とともに(石井 教寿(兵庫県立川西明峰高等学校))
シゴト×セイブツ
[第3回]「農家の畑」は生物学の青空教室!(道上 達男(東京大学))
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