パブロ・ルイス・ピカソ(1881-1973)の創作スタイルは、彼の死後、半世紀を経た今もなお、影響を与え続けている。本書はピカソのある10年間の制作姿勢に着目し、ピカソが古典古代の美術作品を自らの作品に如何に取り入れたのかを解き明かし、ピカソが古典へと立ち戻った意図を問う。
序章
第1章 ピカソの肖像画と水浴図におけるアングルの影響 -一九二〇年前後の作品を中心に
第2章 ピカソと地中海文明ー古典的表現とキュビスム技法に見る古代ギリシアの陶器画の影響
第3章 ピカソの「第二期古典時代」の母子作品をめぐってーイタリア・ルネサンスの聖母子との関連
第4章 ピカソの一九二〇年代初期作品に見るメランコリーー身振りと意味をめぐる問題
第5章 絵画空間におけるピカソのデフォルメと誇張表現ーマニエリスム絵画からの超越
補論 ピカソの最初の「古典時代」(一九〇五年中頃〜一九〇六年中頃)の考察ー「バラ色の時代」における古典的表現の探求と展開
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