【輸入盤】ファゴットとピアノのためのロマン派音楽 パオロ・カルリーニ、ファブリツィオ・ダッテリ
ロマン派の個性的ファゴット名曲を4曲収録!
ファゴットとピアノのためのロマン派音楽
パオロ・カルリーニ(ファゴット)、ファブリツィオ・ダッテリ(ピアノ)
ロマン派の時代はファゴットの出番が増え、その独特の表情を生かした味のある作品が書かれるようになります。
33歳で結核により亡くなったフランスのジュール・ドゥメルスマンはフルートの天才でしたが、「序奏とポロネーズ」は、ファゴットを芝居っ気たっぷりに登場させたりおもしろい内容です。
20世紀最初のトーマスカントルだったグスタフ・シュレックは、シューマンの幻想小曲集 Op.73が好きすぎてファゴット・ソナタをオマージュ作品にしてしまっています。
アントワーヌレイシャ(アントン・ライヒャ)のファゴット・ソナタは、パリ音楽院時代に作曲しながらなぜか未出版だった「デュオ」を、音楽学者のレーバーマンが「ソナタ」として世に問い直したもの。
イグナーツ・モシェレスの「協奏的大ソナタ」は、初版楽譜は「ソナタ」なのに、ブライトコップ&ヘルテルでは「デュオ」に変えられているなどなかなかカオスな状況ですが、曲は非常に表情豊かな傑作です。
以上、ここでは聴いて心地よい作品ばかり4曲を集めており、イタリアの演奏家による旋律線の克明な演奏で作品の魅力を細部まで楽しむことができます。
ブックレット(英語・8ページ)には、音楽学者のレンツォ・クレスティによる解説などが掲載。
▶ Brilliant Classicsを検索 作品情報ジュール・ドゥメルスマン (1833–1866)フランス王国北部ダンケルク近郊のオンスコートで誕生。幼い頃から優れたフルート奏者で、12歳の時にパリ音楽院でプルミエ・プリを獲得し、天才と称えられました。フルート奏者、作曲家として活動するものの結核のため1866年に33歳でパリで死去。作曲家としては、自身の楽器フルートだけでなく、ファゴットやサクソフォーンのためにも良い作品を書いています。
序奏とポロネーズ
1863年頃にパリで作曲。オペラ風な序奏とリズミカルなポロネーズの組み合わせ。管楽器を得意としたドゥメルスマンだけに自在な表現が快適で、楽想を巧みに誘導して見せ場を作り曲を引き締めるピアノの書法も充実しています。
グスタフ・シュレック (1849–1918)ロイス=グライツ侯国ツォイレンローダ(現・ドイツ連邦共和国チューリンゲン州ツォイレンローダ=トリーベス)で誕生。ライプツィヒ音楽院で学び、1887年から1917年まで同音楽院で音楽理論と作曲を教えたほか、1893年から1918年に亡くなるまでトーマスカントルも兼務。主にオラトリオと室内楽の分野で活躍した作曲家です。
ファゴット・ソナタ
1887年にライプツィヒで作曲。後期ロマン派時代の作品ですが、1893年から1918年に亡くなるまでトーマスカントルも務めた人物だけに、このソナタは濃密な旋律美が印象的な美しい作風となっています。シューマンの幻想小曲集 Op.73へのオマージュ的な作品(特に両端楽章)。
アントワーヌ・レイシャ(アントン・ライヒャ) (1770–1836)神聖ローマ帝国ボヘミア王国プラハで誕生。66年の生涯のうちドイツ語圏在住期間が38年、フランス在住期間が28年。ファゴット・ソナタはパリ音楽院作曲科教授時代の1815年頃の作曲で、14年後の1829年にフランスに帰化し、1836年にパリで亡くなっています。ベートーヴェンと同年生まれで友人でした。
ファゴット・ソナタ
1815年頃にパリで作曲。手稿譜では「ピアノとファゴットのためのデュオ」と表記。パリ音楽院では開校当初から附属機関で楽譜印刷が可能で、教材印刷などに利用されていましたが、この「デュオ」はどこからも出版されずに埋没。しかし埋もれるには惜しい作品ということで、ドイツの音楽学者ヴァルター・レーバーマン(1910–1984)が校訂し、曲名を「ファゴット・ソナタ」と変えてショット社から出版したのがこの作品です。レーバーマンはモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第6番(K.26
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