400年前に地球を飛び立って以来消息不明だった探査船“カール・セーガン”の活躍により、ヌオヴォ・パトリア星系はファージの猛攻をしのぐことができた。だが、同時期に攻撃を受けた地球連合の首都惑星ヘイヴンは完膚なきまでに破壊される。事態を憂慮したウルフ艦長は“カール・セーガン”船長ブレイク大佐の勧めに従い、強大な異星種族ヴルアーンにファージ戦争への協力を求めるが。。。“暗黒の艦隊”3部作の最終巻 * アルコール依存症の主人公・ウルフ艦長、平和ボケして士気の低下した部下たちが立ち直り、ファージを撃破するまでの活躍が面白かったです。さらに、ファージとヴルアーンの隠された関係に驚きでした。 また、海外ものは日本語での意訳の仕方で、その面白さの良し悪しが決まると思っていますが、本書は変な日本語表現がなく読みやすかったですね。 なお、本シリーズは2016年、2017年に続編の3部作が米国で発表されており、日本語版が出版されることを楽しみしています。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:ジョシュア・ダルゼル(Joshua Dalzelle) ・略歴:アメリカのSF作家。1978年、オハイヨ州シンシナティ生まれ。アメリカ空軍でB1-B戦略爆撃機の電子戦担当技官として勤務。除隊後、航空機関係の機器のテストをする会社に務める。2013年、Omega Risingをキンドルで発売。無名の新人であったにもかかわらず、たちまち売上トップテン入りを果たす。現在はフルタイムライターとして執筆に専念している ・翻訳:金子司(カネコツカサ)、1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家 ・出版:早川書房 ・発売:2018年8月 ・ページ数:415p ■これまでに購読したジョシュア・ダルゼルの著書 ・「暗黒の艦隊」…第2巻まで(本書),暗黒の艦隊三部作の三作目(最終巻)です。 きょうび、想定内かもしれないストーリー展開ですが、スピード感にあふれる筆力で一気に読み切りました。ウルフが泥酔するすきもなかったくらいです。 この巻を読むと、ウルフがいかに艦長にふさわしい決断力、洞察力、行動力、思考を備えた人物であるか、手に取るように伝わってきます。 また、意外や意外、なにかにつけて対立してきたマーカムも観察眼に富んだ知略家であることもうかがい知ることができます。もっとも、その能力は政治面で発揮されているわけですが。その他、ライト艦長もブレイク大佐も大活躍します。特にライト艦長の成長ぶりがうれしいです。マーカムとのやりとりが圧巻でした。 ちなみに本書の原題は、「カウンターストライク」、日本語にすると「逆襲・反撃」です。ただし、日本語で「逆襲」を英語に逆引きすると「カウンターアタック」と出てきます。「ストライク」としているので、おそらくは「逆襲の一撃」「がつんと反撃」みたいな意味合いを持つのでしょう。この手の作品は三部作が一般的で、三部作の共通名(ここでは「暗黒の艦隊」)が一本立ちする欧米ならではのタイトルだなぁと思います。日本では「反撃」だけではタイトルになりにくいですよね? 暗黒の艦隊という共通名が一本立ちして認識されているからこそ「暗黒の艦隊 反撃」となるわけです。 内容? はい、まさに逆襲して猛打です。
レビュー(2件)
激烈な星間大戦ついに終局!
400年前に地球を飛び立って以来消息不明だった探査船“カール・セーガン”の活躍により、ヌオヴォ・パトリア星系はファージの猛攻をしのぐことができた。だが、同時期に攻撃を受けた地球連合の首都惑星ヘイヴンは完膚なきまでに破壊される。事態を憂慮したウルフ艦長は“カール・セーガン”船長ブレイク大佐の勧めに従い、強大な異星種族ヴルアーンにファージ戦争への協力を求めるが。。。“暗黒の艦隊”3部作の最終巻 * アルコール依存症の主人公・ウルフ艦長、平和ボケして士気の低下した部下たちが立ち直り、ファージを撃破するまでの活躍が面白かったです。さらに、ファージとヴルアーンの隠された関係に驚きでした。 また、海外ものは日本語での意訳の仕方で、その面白さの良し悪しが決まると思っていますが、本書は変な日本語表現がなく読みやすかったですね。 なお、本シリーズは2016年、2017年に続編の3部作が米国で発表されており、日本語版が出版されることを楽しみしています。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:ジョシュア・ダルゼル(Joshua Dalzelle) ・略歴:アメリカのSF作家。1978年、オハイヨ州シンシナティ生まれ。アメリカ空軍でB1-B戦略爆撃機の電子戦担当技官として勤務。除隊後、航空機関係の機器のテストをする会社に務める。2013年、Omega Risingをキンドルで発売。無名の新人であったにもかかわらず、たちまち売上トップテン入りを果たす。現在はフルタイムライターとして執筆に専念している ・翻訳:金子司(カネコツカサ)、1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家 ・出版:早川書房 ・発売:2018年8月 ・ページ数:415p ■これまでに購読したジョシュア・ダルゼルの著書 ・「暗黒の艦隊」…第2巻まで(本書)
お勧め
暗黒の艦隊三部作の三作目(最終巻)です。 きょうび、想定内かもしれないストーリー展開ですが、スピード感にあふれる筆力で一気に読み切りました。ウルフが泥酔するすきもなかったくらいです。 この巻を読むと、ウルフがいかに艦長にふさわしい決断力、洞察力、行動力、思考を備えた人物であるか、手に取るように伝わってきます。 また、意外や意外、なにかにつけて対立してきたマーカムも観察眼に富んだ知略家であることもうかがい知ることができます。もっとも、その能力は政治面で発揮されているわけですが。その他、ライト艦長もブレイク大佐も大活躍します。特にライト艦長の成長ぶりがうれしいです。マーカムとのやりとりが圧巻でした。 ちなみに本書の原題は、「カウンターストライク」、日本語にすると「逆襲・反撃」です。ただし、日本語で「逆襲」を英語に逆引きすると「カウンターアタック」と出てきます。「ストライク」としているので、おそらくは「逆襲の一撃」「がつんと反撃」みたいな意味合いを持つのでしょう。この手の作品は三部作が一般的で、三部作の共通名(ここでは「暗黒の艦隊」)が一本立ちする欧米ならではのタイトルだなぁと思います。日本では「反撃」だけではタイトルになりにくいですよね? 暗黒の艦隊という共通名が一本立ちして認識されているからこそ「暗黒の艦隊 反撃」となるわけです。 内容? はい、まさに逆襲して猛打です。