【ネビュラ賞・ローカス賞受賞作】
言語の力が世界を支配する
ふたつの言語における単語の意味のずれから
生じる翻訳の魔法によって、
大英帝国が覇権を握る19世紀ーー
秘密結社ヘルメスは帝国に叛旗をひるがえす。
銀と、ふたつの言語における単語の意味のずれから生じる翻訳の魔法によって、大英帝国が世界の覇権を握る19世紀。英語とは大きく異なる言語を求めて広東(カントン)から連れてこられた中国人少年ロビンは、オックスフォード大学の王立翻訳研究所、通称バベルの新入生となり、言語のエキスパートになるための厳しい訓練を受ける。だが一方で、学内には大英帝国に叛旗を翻す秘密結社があった。言語の力を巡る本格ファンタジー。ネビュラ賞、ローカス賞受賞作。
レビュー(14件)
出版社の商品ページで試し読み後、予約購入。 主人公の語学力の設定は、著者プロフィールから推測するに、著者自身が反映されているのではないか。 設定が新鮮で、文章もまあ読みやすい。 ただ、訳者註がないので、時折、単語の意味がわからず、電子辞書かスマホで調べた。 また、「マドリッド」も一般的には「マドリード」ではないか? 肝心のストーリーだが、序盤は面白かったのだが、途中から冗長というか、面白みがなくなってきた。 ついでに言えば、ページを開いたら印刷臭がしたので少々困った。