豊臣政権の東国政策においては重要な役割を果たし、秀吉の死後は関ヶ原合戦の発端を作るなど、父・謙信にも引けをとらないほどの活躍を見せた上杉景勝。
本書では、景勝と豊臣政権・景勝の領国支配・家臣団・関ヶ原合戦・発給文書の5つのテーマについて、重要論文16本を収録。これらに加えて、御館の乱と米沢時代にかんする研究史まで整理した総論は、上杉景勝研究や豊臣研究においても外すことができない。今後の研究に必携の1冊。
総 論 上杉景勝の研究 阿部哲人
第1部 景勝と豊臣政権
1 豊臣政権と上杉氏 --秀吉文書の様式の検討から 堀新
2 東国「惣無事」政策の展開と家康・景勝 --「私戦」の禁止と「公戦」の遂行 矢部健太郎
3 「上杉加級宣旨案」の紹介ーー近世初期武家官位に関する一史料 尾下成敏
第2部 景勝の領国支配
1 戦国末期にみる秩序の再構築ーー上杉景勝の信州北部支配を中心として 逸見大悟
2 中世越後の小国氏 矢田俊文
3 上杉景勝の揚北衆掌握と直江兼続 阿部哲人
4 戦国末の両越国境における上杉・佐々の攻防ーー越後勝山城(糸魚川新城)と「越中牢人衆」を中心に 高岡 徹
5 慶長二年上杉氏検地の再検討 佐藤賢次
第3部 景勝の家臣団
1 戦国期越後上杉氏の対外交渉と取次ーー対芦名氏交渉を中心に 渡辺勝巳
2 豊臣期の文壇 藤木久志
3 河村彦左衛門尉とは何者か 田中 聡
第4部 景勝と関ヶ原の戦い
1 慶長五年越後一揆とその周辺 佐藤賢次
2 神指城跡の再検討 本間 宏
3 慶長五年の戦局における上杉景勝 阿部哲人
第5部 景勝の文書
1 上杉景勝の発給文書 阿部洋輔
2 戦国大名と書状ーー上杉景勝と深沢刑部少輔 山田邦明
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