著者からのメッセージ
村上佳史
地震によるマンション建替えという、ちょっと古く見える題材には、明確に2つの切り口があります。当事者ドラマという側面と、それを基にした社会問題への警告です。
確かに、素人が言い尽くせたという自信はありません。しかし、経験者として具体的にお伝えしたいことはたくさんありますし、そこから学んだことこそ、本当に声を大にして言いたい。やがて必ず訪れるマンション暮らしの転機に、立ち向かう準備が必要なのです。
本当の意味での全員一致や100%合意など、できることではありません。マンションのカオスを冷静に認識し、コンクリート長屋の成熟した都市住民として、お互いを認め合うことこそがコミュニティだと思います。
マンション住民の生の声を、大災害や人災に巻き込まれる前に、階段で自宅に辿り着くことが難しくなるほど老いる前に、是非お聞きいただきたいと思います。この書き物のテーマは決して古いものではなく、むしろ近未来を想定しているのです。
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