構成やしぐさ、舞台の演出効果に焦点を当てた中国元曲論、通俗の面白さは何かを追究した劇作家・李漁論、豊富な歴史や知識と観劇体験に裏打ちされた京劇論の三部構成による珠玉の論文集。
独特の軽妙洒脱な文体で綴り、文学・文芸の本質を考察し続けた中国文学研究者の軌跡。
はじめに
第一部 元曲
元雑劇做工考
関漢卿の戯曲ーその作劇法について
元曲構成に関する一考察ー劇中の告知者について
元曲における“コミック・リリーフ”について
元曲・明曲における〈夢〉
元雑劇における空間形成
第二部 明末清初の戯作者・李漁
劇作家としての李笠翁
李漁の戯曲とその評価
遊びの文芸ーその理解のむずかしさ
李漁評価に関する考察
李笠翁の戯曲と歌舞伎
『間情偶寄』考(一)
『間情偶寄』考(二)
『間情偶寄』考(三)
李笠翁と日本の戯作者
第三部 京劇ー演劇世界における京劇
中国戯曲演劇史上における崑劇
「徽班」と京劇
演劇世界における京劇
京劇と「文化大革命」
最近みた中国の“旧劇”-京劇の訪日公演・その他
岡晴夫 略年譜・著作目録
解 説 金文京
後 記
索 引
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