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哲学は、机上の空論では断じてない。金融危機、経済格差、テロ、戦後補償といった、現代世界を覆う無数の困難の奥には、つねにこうした哲学・倫理の問題が潜んでいる。この問題に向き合うことなしには、よい社会をつくり、そこで生きることはできない。アリストテレス、ロック、カント、ベンサム、ミル、ロールズ、そしてノージックといった古今の哲学者たちは、これらにどう取り組んだのだろう。彼らの考えを吟味することで、見えてくるものがきっとあるはずだ。ハーバード大学史上空前の履修者数を記録しつづける、超人気講義「Justice(正義)」をもとにした全米ベストセラー、待望の邦訳。
レビュー(934件)
議論が大事
目的は同じでも手段が違う。 人それぞれ考え方が違う 人と違った意見や発言は勇気がいるし少数派を排除してはならない。 結論は出ない、正解はない。ベターはあるがベストはない。 議論することに意味があるのではないか。
おもしろい
周りの人間と意見を交わしたいのに、あまり議論にならない。 ぜひ、多くの方に読んでもらいたいし、そのあと議論してほしい。 ただ、書かれている内容も「一つの意見」というふうに見たほうがいいかな。 読むには結構体力がいると思います。
深いです
この本を読むには覚悟が必要だと思います。 これは専門書なので、根気と体力が必要かと 内容的には、有名な「殺人列車」の話から始まり、過去の偉人達の正義に関する哲学をレビューしていき、一応最終的な結論に達するというものです。 サンデルも本の中でふれていますが、哲学に正解はない。 議論することが大切だと。 ぜひ、みなさんも読んで議論してみてください。
世界と日本
通りいっぺんでない解釈というのと、疑問はそのまま疑問のままでいいという懐疑主義との、似て非なるものへの論破したいという著者の意図が感じられました。アメリカの大型台風カトリーナの被災地と違い、日本は、東日本大震災での被災地でも、便乗値上げは行われなかったようです。その日本は、ある種の世界からみた際の特殊性があるので、必ずしも、生きる為にすることのために、論からの出発とを必要とする諸外国との違いは念頭においていた方がいいのかもしれません。ただ、国際社会における論の大切さを念頭に置かない事は、日本の外交における最もといっていいほどのshut outされがちな弱点です。そうは言っても内政でも、最大多数の最大幸福が政策の限界かなという気はします。後、大言になるかもしれませんが、人類には二つ、大きな疑問があります。人はどこから来るのかということ。そして、人はどこに行くのかということ。歴史を紐解く中で、哲学の歴史を実例で知りたい方には、特にこの本はお勧めです。
ハーバード大学の有名教授
この作品は会計士協会の人に勧められて読んでみました。 答えのない答えを考えることって楽しいです☆