NPP(New Perspective on Paul=パウロへの新たな視点)を徹底解説
信仰義認論を最重視する従来のパウロ理解に異議を申し立て、20世紀後半から英米圏の新約学界で激しい論議を呼んでいる「パウロへの新しい視点」(NPP)。それは、イエスやパウロが生きていた時代のユダヤ教に関する新知見に基づき、キリスト教がユダヤ教に下してきた「行為義認主義」という評価に根本的修正を迫るとともに、パウロの宣教の核心が何であったかをめぐる理解にも再考を促す。本書は19世紀のバウルから21世紀のバークレーまで重要な論者を綿密に追跡。本邦初のNPP本格解説書。
第1章 第二神殿時代のユダヤ教とパウロ
第1部 NPPの先駆者たち
第2章 パウロ神学における普遍主義ーーF・C・バウル
第3章 パウロの神秘主義とはどんなものかーーアルベルト・シュヴァイツァー
第4章 ユダヤ人としての使徒パウローーW・D・デイヴィス
第5章 「罪」に打ち勝つ「神の義」--エルンスト・ケーゼマン
第2部 NPPを代表する研究者たち
第6章 第二神殿時代のユダヤ教の真のすがたを求めてーーE・P・サンダース
第7章 ユダヤ民族主義と使徒パウローーJ・D・G・ダン
第8章 キリスト自身の神への忠実さーーリチャード・ヘイズ
第9章 パウロとイスラエルのストーリーーーN・T・ライト
第3部 ポストNPPの旗手たち
第10章 キリストは身代わりか、解放者かーーダグラス・キャンベル
第11章 「恵みのみ」を再考するーージョン・バークレー
第12章 パウロ研究の新潮流がもたらすもの
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