「謡」は能を構成する一部であると同時に、一方で能から離れて独自の享受の歴史を辿ってきた。今回の特集では、「能」と「謡」の関係はもとより、社会の中で「謡」がどのように享受され、どのように文化的広がりを持っていたのか、という問題を取り上げ、その多様な側面に光をあてる。
特集・能と謡文化
大会企画について=宮本圭造
武家儀礼としての謡初ーー謡の役割ーー=平野明夫
謡の家の確立ーー浅野太左衛門家の資料からーー=大谷節子
闌曲が能にもたらしたもの=高橋葉子
鼎談報告「謡本の過去・現在・未来」=伊海孝充
全体討議=平野明夫・大谷節子・高橋葉子・檜常正/司会=宮本圭造
【論文】
地謡「地の文」説再考=西村聡
近世東三河の能楽ーー愛好者の地域間交流ーー=佐藤和道
【テーマ研究】世阿弥以前の能
南北朝期法隆寺の田楽・猿楽=落合博志
『貞和五年臨時祭記』の猿楽記事を読み直す=小林健二
能楽大成前の狂言ーー〈自然居士〉は狂言であったーー=田口和夫
【書評】
稲田秀雄著『狂言作品研究序説』=岩崎雅彦
大谷節子編『謡の家の軌跡ーー浅野太左衛門家基礎資料集成』=竹本幹夫
高橋悠介編『宗教芸能としての能楽』=原田香織
【紹介】
重田みち編『宮増小鼓伝書の資料と研究』=深澤希望
西村清和著『幽玄とさびの美学』=玉村恭
宮本圭造編『近世諸藩能役者由緒書集成』(上・中・下)=小室有利子
野村幻雪著・笠井賢一編『梅は匂ひよ桜は花よ人は心よ』=柳内妙子
国立能楽堂事業推進課調査資料係編『勧進能』=中司由起子
【例会ノート】
〔東京例会・関西例会〕
森田都紀/中嶋謙昌
【研究発表要旨】飯塚恵理人
彙報・能楽学会規約
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