調和とはぶつかり合いだ、と書いていたのは岡本太郎。
和するとは妥協ではないのである。
和え物(あえもの)は一つになるが、同じになることではない。
そこで、和とはなにか。和するとはどういうことで、どういう「こころ」なのか。
この問いに、形山睡峰さんが『非ずのこころ』に続き、
たくさんの言葉を使い、丁寧に「和するこころ」の持ちようを明らかにしてくれた。
第一章 和を以て貴しと為す
和を貴んできた民族/仏教伝来/篤く三宝を敬え/衆生の心と我が心/神ながらの道/腹が立たねば堪忍もなし/神ながらの怒り/借りものではない拠り所/自他一如になしゆく力
第二章 達れる者は少なし
自ずから礼が生じている/逆らうことなきを宗と為す/誇り高き君子/評判のよい者/だれにも澄んだ心がある/義を好む士を願う/疑いが去らねば安心もない/私心に背くことは難しい/内なるささやきの声
第三章 不生でととのう
優れた師を求む/今日まで遺る功徳/腑に落ちないこと/分かることと納得すること/えらい無駄骨を折った/不生の仏心/母から産まれる前の自分/善し悪しを投げ出してみれば/親の産みつけた妙用/だれも具えている心
第四章 「真空」作用に由って在る
始めに「絶対真空」あり/脚下を看よ/鵜呑みにしては危うい/「真空」に由ることの妙/死ぬときは死ぬがよろしく候/よく点検して看よ/どのように樹を見てきたか/相反するものを同一するもの
第五章 物にゆく道こそありけれ
安楽の法門を求めて/生命への畏敬/子供はみな「奇跡の人」/「般若心経」二百二十万巻読誦/「我」無くて真実になる/「我」無きが故に欲念を起こす/物にゆく道こそありけれ/今日は商人 我を完成する日
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