バシレイア(Basileia)とは、ギリシア語の「王国」(βασιλεία)に対応し、キリスト教では伝統的に「神の王国」(βασιλεία τοῦ Θεοῦ)の意味で用いられてきた。2007年9月17日、著者は神秘体験の中で平原を見渡す巨大なイエス・キリストの姿を目の当たりにし、彼に導かれながらバシレイアで啓示的なメッセージを与えられた。この決定的な出来事がきっかけとなってカトリック教会で洗礼を受けた著者は、いったいその体験で何を目にし、何を伝えられたのか。 本書は著者が少年時代から現在に至るまでに体験したすべての神秘体験と、その時に送られたメッセージについて、新約聖書神学、キリスト教神秘思想、ドイツ観念論、思弁的転回以後の現代思想などを参照しつつ総合的な省察を試みた霊的自叙伝である。【推薦文】●「ルネサンス期の哲学者ピコ・デラ・ミランドラは『人間の尊厳について』の中で、『人間は己の意志ひとつで地を這う虫のような存在にも天高く空を飛ぶ鳥のような存在にもなれる』という言葉を残している。私は鈴村氏がいかなる時も保ち続けたその強い信仰心、それこそが『天高く飛ぶ鳥のような存在』として神に選ばれ求められた人間的資質ではないかと思う。[…]敬虔なクリスチャンとして純粋に神の意志を受け入れ、誠実にそして勇敢に神の啓示と現実世界に立ち向かってゆく。その姿はあたかも現代に甦った中世の騎士そのものである。」浜名藤子(作家)●「どんな方法をとっても、神秘体験をより具体的に表すということには、大変な労力がかかります。[…]この書籍に示された思想も、今までの学び、日々の研究、さらに、キリスト本人の思想の原点までも検証した著者の前作である『ナザレのイエス:思想の起源』に惜しみなく注ぎ込んだ膨大な努力から導き出された結果なのです。[…]宗教の枠を超えることのできる広い文化的な活動が、著者の思弁的神秘思想と、その実践の結果であるのなら、宗教や思想の分断で終わらぬ争いが存在し続けるこの世界にも、希望はあるのです。」虎魔リリカ(西洋魔術研究家)
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