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なぜ、子どもたちは思春期に〈自己〉と〈自我〉が分離してしまうのか。 その相克から噴出する〈不登校〉〈ひきこもり〉〈家庭内暴力〉〈ネットゲーム依存〉 児童精神科医が実践する! 親・支援者・子どもたちへのサポート法 不登校、ひきこもり、家庭内暴力、ネットゲーム依存…… 「心の問題」を「思春期のつまずき」という視点でとらえ、子どもにかかわる基本的視点と実践的な対応法を紹介します。 親や教育関係者、周囲の支援者が、子どもの心の病気や悩みに関する正しい知識を得て、 少しでも適切な対応ができるようになれば、苦しんでいる子どもたちにとって大きな助けになります。 不登校を思春期のつまずきという視点でとらえた上で、その視点に基づいて対応法を説明してきました。不登校やそれに付随した「家庭な暴力」や「電子メディア依存」は、自己確立という思春期の課題に向き合えなくなった状況における現実逃避として現れるものであり、「気後れ」「気負い」といった不登校で特徴的に表れてくる心理状態に配慮しながら、つまずきによって揺らいでしまった<自己>や<自我>のバランスをうまく取り直し、自己確立への道をもう一度進めるようサポートをしていく。 第1章 不登校と思春期 第2章 不登校の背景 第3章 家庭内暴力と不登校 第4章 電子メディア依存と不登校はどのように関係しているか 第5章 不登校にどう対応していくか 第6章 思春期の子どもに親はどう対応すべきか
レビュー(12件)
たまたま市の図書館で借りて読みました。内容はとても分かりやすく、いままで読んだ不登校関連の本でベストに入ります。手元に置いておきたくて購入です。
不登校のカウンセラーからのお薦め
不登校のカウンセラーから勧めて頂いて購入しました。非常に参考になります。
わかりやすく、一気の読めました。子どもが不登校になって最初の頃、学校に行きたくない理由を知りたいと思ったり、具体的な原因を探ろうとしたり、もがいていました。しかし、この本を読んで、思春期特有の「自我の芽生え」と関係していることや、具体的な原因をひとつ突き止めようとすることはできないということを理解できました。時々読み返してみたいと思います。
わかりやすく、内容も濃いオススメな1冊
成重先生は水色ともちゃんの統合失調症の本で解説を担当されている児童精神科の先生で、優しくて親身という印象でしたが、この本も子どもたちへの温かい対応が伝わる本になっています。 内容も子どもの成長、不登校になる原因やプロセス、周りはどう対応すべきかなどわかりやすく濃い1冊だと思います。 うちの子どもたちは今のところ不登校ではないけれど、親として子どものことを理解するために読んでおくと良い1冊だと思いました。 これからも子どものことで迷ったら何度も読み返していくと思います。
一番最初に読みたかった
一番最初に読めばよかったと思います。不登校と向き合うのは解らないことだらけでしたが、分かりやすく教えてもらえました。シロクロをハッキリ書かれているので子供に対する自分の間違いにも沢山気づかされました。迷ったときは読み返したいと思います。ありがとうございました。