倭政権の中枢で勢力を拡大し、仏教の受容をめぐって蘇我氏と対立した氏族として知られる物部氏。その祖先伝承からウヂ名・カバネの成立、軍事・警察や祭祀など職掌の実態、全国に広がる同族、『日本書紀』の「崇仏論争」記事の信憑性、蘇我氏との勢力争いから敗北・衰退までをわかりやすく解説。通説を見直し謎に包まれた物部氏の実像を解き明かす。
物部氏をめぐる諸問題ープロローグ/祖先伝承のなかの物部氏(ニギハヤヒの伝承/オホヘソキとイカガシコヲの伝承/トチネと石上神宮神宝伝承/雄略紀の物部氏ー物部大連目の伝承/トチネと目の間の物部氏伝承)/物部氏の成立とその性格(「物部」のウヂ名の成立/「連」のカバネの成立/物部とその分布/物部氏の職掌と性格/ 物部氏の構造)/全盛期の物部氏(麁鹿火の登場と物部氏の台頭/「磐井の乱」とその後/尾輿の登場と欽明紀の「崇仏論争」記事/守屋と蘇我馬子)/守屋の敗北と物部氏の衰退(守屋と穴穂部皇子/穴穂部皇子の殺害と守屋の討伐/その後の物部氏)/石上麻呂の台頭ーエピローグ
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