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晏無師(イエンウースー)と周帝・宇文邕(ユーウェンヨン)に謁見する沈嶠(シェンチアオ)。長安で自らの門派を立ち上げないかと周帝に誘われるものの、沈嶠はそれを断った。二人は宇文邕に遣わされ、宇文慶(ユーウェン・チン)の南下を護衛することに。道中、魔門・合歓宗(ごうかんしゅう)の長老たちから襲撃されるも無事に退けた。その後、沈嶠は晏無師と別れ郁(ユー)藹(アイ)を追う。一度は視力と武功を失った沈嶠だが、少しずつ回復していた。そこへ晏無師が再び現れ、沈嶠を攫い合歓宗の桑景行(サンジンシン)に渡す。桑景行との戦いで気を失った沈嶠。助けたのは、少年・十五(スーウー)とその師父だった。しかし、沈嶠を追ってきた合歓宗の者たちに十五の師父は殺されてしまう。師父の遺言に従い、沈嶠は十五を連れて碧(へき)霞(か)宗へ向かった。ところが碧霞宗では異変が起こっていた。沈嶠は因縁の相手、昆邪(クンイエ)と再会し……。 晏無師に裏切られた沈嶠は? そして晏無師にも困難が待ち受ける! どんな状況でも人の心にある善を信じる沈嶠と、ただ目的のために沈嶠を翻弄する晏無師。道門・仏門・儒門に各国の朝廷、そして魔門三宗、複雑に絡まり合うそれぞれの思惑の中で、ふたりの関係がどう変化していくのか、善悪とは何か、「千秋」とは...。 夢溪石(モンシーシー)先生が描く重厚で雄大な『千秋』第二巻をどうぞお楽しみください。
レビュー(5件)
シェンチャオ
シェンチャオは騙されても裏切られても他人がどう思うかではなく自分がどう感じるかで行動を決める。つらいエピソードがいっぱいあって特にサンジンシンとの対決は衝撃的。他に今回意外な展開なのはイエンウースー!ちょっと奇をてらった感があるけれど今後の展開に期待。3巻が待ち遠しい。
ネタバレ含む
『江湖』という独特の世界観で、相変わらずわかりづらいけど、1巻よりは内容がスムーズに頭に入るようになってきた。『江湖』の人間はほぼ全て、武功で己の名をあげることしか考えてない。そのためなら悪辣なことでも何でもする。戦いは『気』と言う名のビームが飛び交う超能力バトル。シェンチアオの危機一髪からの起死回生もファンタジーだよね。イエンウースーは瀕死の重傷を負って、頭部損傷から多重人格に。元の人格よりはマシっぽいので、ここからBLに繋げていくのか?BLらしい甘い要素が欲しい。