ウクライナ「情報」戦争 ロシア発のシグナルはなぜ見落とされるのか
長期化するウクライナ戦争は
アメリカによって「管理された戦争」だ。
侵略戦争を停めるには、侵略する側の狙いと論理を
知る必要がある。
西側諸国経由の情報だけで実態はわからない。
アジテーションではないロシア発のシグナルを
日本のメディアは完全に見落としている。
日本で最もロシアとプーチンを知る
最強外交インテリジェンスオフィサーが喝破する
これが攻撃から半年を経てのウクライナ戦争の深層だ。
現地政治系放送からロシア要人の肉声を著者自ら全翻訳。
◎安倍元首相殺害
◎西側追従の対ロシア制裁
◎北方領土交渉の暗礁…
今のロシアは日本をどのように見ているのか。
そして長期化する戦争をどこで終わらせるつもりなのか。
ロシア政治エリートの発言からわかった戦争の行方。
残虐、戦慄、惨たらしい情勢など
感情を刺激させられる報道ばかりに目を向けるのではない。
戦時中は敵対する国家同士が煽情的な情報を主体に流す。
つとめて冷静に事態を見るために、
第三次世界大戦を回避するためにも、全国民必読の書。
<目次>
第1章 クレムリンから見たウクライナ戦争の週末
「宣伝」と「煽動」に分かれたロシアメディア/アメリカにとって「ウクライナ侵攻」の優先順位は低い/殺害された安倍元首相が狙った強いロシアと組むこと…他
第2章 ウクライナ侵攻2022:時系列分析
「外交の主体性」を自ら放棄した日本への辛辣/戦禍拡大と第三次世界大戦の罠/ロシアとNATOが直接大家するXデー/ロウクライナ政府の軋みとロシアの戦略変更…他
第3章 再検証:2014年「クリミア併合」
ロシアとの戦争を挑発していた8年前のウクライナ/「ミンスク合意」はロシア側に有利に働いていた/ウクライナの歴史認識見直しとネオナチ傾斜の危険/プーチンはすでに「核兵器のカード」を切っていた…他
第4章 日露の変化を北方領土交渉から見る
対ロシア制裁に至るまでの日露関係の変遷/北方領土極秘文書をロシアが否定しなかった理由/ロシアが宮古島空港「対中軍事化」に注目する理由/岸田首相の対露方針に安倍路線からの転換を仕組んだ者/プーチンによる安倍元首相への異例な哀悼…他
レビュー(4件)
或る程度の「長期化」が免れ悪いと見受けられる“侵攻”関連の情勢であるが、惹起して以来、既に半年を経た。他方、この事態は8年も前の状況を引き摺ってもいる。またこの半年の間に様々なことが方々で論じられている訳だが、日本国内では必ずしも取り上げられていないと見受けられる事柄も多い。そして世界の様々な国々が「外交」ということで、或いは事態に巻き込まれていて、日本も例に漏れない。故に考えるべきことが色々と在る筈だ。 そういうような問題意識、加えて「ロシアと名が付けば何でもダメ」というような、些か「危険?」という空気感も在るかもしれないような中、「一区切りの纏め」を世に問いたいということが著者の思いであるようだ。本書を通読して、問題意識等に共感も覚えた。 本書では、ロシアのテレビ放送に見受けられる「識者の対論」というような内容の中で見受けられた、「特定軍事行動」というような呼び方をしている事態を巡る論が多く紹介されている。何れも、変な「煽り」というような内容では断じて無い。米国等も関わっている中での、事態の「落としどころ」の展望や、「近年の米国?」というような観方、ロシアの主張の内容を補うような話題という中身であると思う。 こうした内容の後、2月から8月までの半年に関して、月毎に主な出来事を挙げ、その中から幾つかを論じる章が在る。更に次章では2014年のクリミアの事態を振り返る内容が入る。最終章は日ロ外交を論じている。 読み応えが在る。広く御薦めしたい。
日本のマスメディアから得る情報ではロシア·ウクライナ問題の本質は見えてこない。 一流の分析官であった著者のこの本を読めば、本質が掴める。痺れる一冊!