女声合唱とピアノのための《遊びをせんとや生まれけむ》が音楽之友社で既刊だが、今回はそのオリジナル版となる歌曲集である。ソプラノ歌手・青山恵子の委嘱により書かれ、2005年に青山の歌曲コンサートにて初演。当初、梁塵秘抄から5つの歌を取り上げて初演されたが、このたび歌曲版刊行にあたり、のちに女声合唱とピアノのための作品で追加された2つの歌を新たに独唱用として書き直し、合唱版と同じく7つの歌をテクストに歌曲集としてまとめた。平安末期の大衆の想いに寄り添い、日常の喜びや悲しみを綴った今様のテクストが、作曲者の新実によって選び抜かれた音のひとつひとつにのって香り高い歌となり、それぞれの世界観が美しく表現されている。
1 遊びをせんとや生まれけむ
2 楠葉の御牧の土器作り
3 我を頼めて来ぬ男
4 舞へ舞へ蝸牛
5 頭に遊ぶは頭虱
6 仏は常にいませども
7 娑婆にゆゆしく憎きもの
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