文学をどう読むか、どう考えるか!ナラトロジーを歴史=物語のメタレヴェル考察ととらえ、ポスト・モダンと呼ばれる考察法と関連づけた、野家啓一『物語の哲学ー柳田國男と歴史の発見』に孕まれている根源的な問題を「物語」と「歴史」の双方にわたって析出し、ヘイドン・ホワイトの『メタヒストリー』の実証史学の展開をリアリズムのレトリックとして扱う際に陥る実証史学のイデオロギー性を世界線で批判し、柳田國男の民俗学の出発点に『遠野物語』を位置づ
ける今日までの観点を覆し、その民俗学は、1920年代までは江戸時代の奇譚類を主な対象としていたこと、また『遠野物語』のナラティヴが岩野泡鳴が開発した「一元描写」によっていることを明らかにしながら、新たな柳田民俗学論を
配置した、碩学の考察。文学を根源から見直す物語論は、ここから始まる!!
「季刊iichiko」に掲載された以下の論稿を収録
153号 「なぜ、日本におけるナラトロジーが必要か(1)--野家啓一『物語の哲学』第1章を脱構築する」
154号 「なぜ、日本におけるナラトロジーが必要か(2)--ヘイドン・ホワイト『メタヒストリー』、もしくは類型に憑かれた知性」
155号 「なぜ、日本におけるナラトロジーが必要か(3)--柳田國男の民俗学、その評価の問題[その1]」
156号 「なぜ、日本におけるナラトロジーが必要か(4)--柳田國男の民俗学、その評価の問題[その2]」
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