博多、糸島、中洲ーー。
ミステリーの女王は、福岡の街に美しい罠<トリック>を仕掛けていた。1970〜80年代の福岡の風景や作家の筆跡をたどりながら、夏樹静子を今読み解く。
「Wの悲劇」や「蒸発」などで知られる推理作家、夏樹静子(1938〜2016)。福岡でデビューし、この街に暮らし、等身大のリアルな女性の生き方を社会派ミステリーの中に鮮やかに描写してきた。作家が生きた時代と作品を伝える決定版。
作家の書斎や愛用品を写したグラビアや、作品に描かれた当時の福岡の風景写真は貴重。作品解説や作家の年譜、短編小説も収録している。研究家や編集者、親交のあった人物たちが語る作家の功績や人物像は必読。今、ミステリーの女王が蘇る。
14P 随筆 夏樹静子 「福岡を、愛する。」
33P 刊行に寄せて 真摯の人ー夏樹静子、その多彩な作品の原点に迫る 山前 譲
35P 第1章 夏樹静子が歩いた街
36P 夏樹作品の中の福岡 二沓ようこ
37P 博多駅
39P 中洲
40P 糸島
43P 福岡空港
44P 天神
45P 城内〜六本松
47P 千代〜馬出〜箱崎
48P MAP 夏樹作品と福岡
51P 若久〜野間大池
52P 西新〜藤崎
53P 室見〜姪浜
55P 西戸崎〜志賀島
57P 第2章 写真で振り返る 夏樹静子クロニクル
72P 岡本より子さん聞き書き 「先生との出会いは、百貨店のYシャツ売り場」
74P ゆかりの地
75P 深野治さんインタビュー 「夏樹静子」がデビューした福岡時代
83P エラリー・クイーンの俳句 二沓ようこ
85P 短編 夏樹静子 「見知らぬ敵」
109P 随筆 夏樹静子 「私の推理小説作法(抄)」
113P 第3章 夏樹静子と女たち
114P 夏樹ミステリー×現代女性史 二沓ようこ 挿画 大嶋さち子
127P 夏樹静子〈母と子〉の物語を読むー『蒸発』 二沓ようこ
129P 第4章 夏樹静子を語る
130P 「日本のクリスティ」の文業と功績 郷原 宏
132P 心優しきミステリー作家の素顔 岡崎正隆
134P 「椅子がこわい」の献辞は、宝マイ・トレジャー物 平木英人
136P 戦後推理小説史における夏樹静子の作家的位置と国際性 権田萬治
144P 夏樹静子著作目録
154P 随筆 夏樹静子 「エラリー・クイーンの思い出(抄)
175P 謝辞
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