なぜ、災害復興の早さが地域によって異なるのか。その答えは、災害前から被災地域が築きあげてきた様々な集団・社会組織による連携・協働の体制にある。宮城県の津波被災地域のフィールドワークを通じて、地域コミュニティにおけるガバナンスが災害復興に果たす役割を解明する。
序 章 問題の所在
第1節 災害復興の地域的多様性
第2節 東日本大震災の復興政策
第3節 宮城県の津波被災地域
第1章 本書の視座と方法
第1節 ガバナンスの場としてのコミュニティ
第2節 災害復興の定義と規定要因
第3節 コミュニティ・ガバナンス
第4節 災害復興過程の時期区分
第5節 復興政策のパフォーマンスを規定する条件は何か?
第6節 調査方法
第2章 女川町の長期的災害復興とコミュニティ・ガバナンス
第1節 女川原発の建設とコミュニティ
第2節 壊滅した港町と200 ヘクタールの土地区画整理事業
第3節 復興計画策定過程における産業団体の連合形成
第4節 復興事業への住民参加ーー復興協議組織とまちづくり会社
おわりに
第3章 東松島市の長期的災害復興とコミュニティ・ガバナンス
第1節 開発規制・市町村合併とコミュニティ
第2節 平野沿岸を襲った津波と大規模集団移転事業
第3節 集団移転と現地再建にむけた協議と利害調整
第4節 2つの復興事業推進体制ーー住宅基盤整備と環境未来都市
おわりに
第4章 名取市の長期的災害復興とコミュニティ・ガバナンス
第1節 大都市近郊における産業構造の転換とコミュニティ
第2節 市内最大の被災地・閖上と都市構造再生の構想
第3節 現地再建か,集団移転かーー復興まちづくり団体の創発
第4節 復興事業をめぐるコンフリクトの激化
第5節 復興まちづくり体制の再構築
おわりに
第5章 結 論
第1節 コミュニティ・ガバナンスの事例比較分析
第2節 本書の知見
第3節 今後の研究課題と大規模災害における社会的対応への提言
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