私にとってファンタジー小説にのめりこむきっかけになった作品です。 実は、シリーズ関連物としてドルー家の子供たちとメリオンの活躍を描いた作品(「コンウォールの聖杯」)が、この前に一作あります(版権の関係か別の出版社から刊行。いつか大人の事情が解消されて一本化されることを願っています)。 映画化とともに復刻されてよかったです。 当時は各刊に読み応えのある作品解説(あとがき)がついていました。 たとえば本作では「本シリーズでは、光の使いであっても人の心や記憶を操作するといった記述があるため賛否両論である」といった下りが記憶に焼き付いています。 幼心に「荒唐無稽な絵空事をつづったエンターテインメント小説になるか、はたまた後世に読み継がれる古典ファンタジー小説になるか、それは微妙なラインなんだなぁ」と考えさせられました。 遥か時を経て読み返してみても、やはり圧倒的な世界観と筆力にうならずにはいられません。 映画の方はエンターテインメントとして作られたのか残念な感じでしたが、作品としては、ぜひ後世まで残ってほしいです。 あとがきがなくなっていたので、一つ減点しました。,スーザン・クーパーの闇の戦いシリーズ第1作。 11歳の誕生日に、古老として目覚める少年ウィル・スタントンをめぐる物語。 2007年に映画化されたので、手に入りやすくなりました。 シリーズ4作品+その前の「コーンウォールの聖杯」すべて通して読んでいただきたい作品です。 物語の下敷きになっているアーサー王などの伝説が、複雑なタペストリーのような重厚感を感じさせてくれます。 今回久しぶりに読み返して、訳が以前からこんなふうだったのか、少しとまどいました。なんとなく理解しにくい部分が多少あります。 とはいえ、力のあるよい作品です。 人間が人間であることに自身を持てる結末になっているところが、お勧めです。,前作「コーンウォールの聖杯」が夏のイメージだとしたら、この作品は冬。 雰囲気が少し違ってみえるのは、主人公の男の子が“古老”だからでしょうか。 映画化されるだけあって、色彩的にも期待できそうです。
レビュー(14件)
金字塔
私にとってファンタジー小説にのめりこむきっかけになった作品です。 実は、シリーズ関連物としてドルー家の子供たちとメリオンの活躍を描いた作品(「コンウォールの聖杯」)が、この前に一作あります(版権の関係か別の出版社から刊行。いつか大人の事情が解消されて一本化されることを願っています)。 映画化とともに復刻されてよかったです。 当時は各刊に読み応えのある作品解説(あとがき)がついていました。 たとえば本作では「本シリーズでは、光の使いであっても人の心や記憶を操作するといった記述があるため賛否両論である」といった下りが記憶に焼き付いています。 幼心に「荒唐無稽な絵空事をつづったエンターテインメント小説になるか、はたまた後世に読み継がれる古典ファンタジー小説になるか、それは微妙なラインなんだなぁ」と考えさせられました。 遥か時を経て読み返してみても、やはり圧倒的な世界観と筆力にうならずにはいられません。 映画の方はエンターテインメントとして作られたのか残念な感じでしたが、作品としては、ぜひ後世まで残ってほしいです。 あとがきがなくなっていたので、一つ減点しました。
一度は読んでみてほしい。
スーザン・クーパーの闇の戦いシリーズ第1作。 11歳の誕生日に、古老として目覚める少年ウィル・スタントンをめぐる物語。 2007年に映画化されたので、手に入りやすくなりました。 シリーズ4作品+その前の「コーンウォールの聖杯」すべて通して読んでいただきたい作品です。 物語の下敷きになっているアーサー王などの伝説が、複雑なタペストリーのような重厚感を感じさせてくれます。 今回久しぶりに読み返して、訳が以前からこんなふうだったのか、少しとまどいました。なんとなく理解しにくい部分が多少あります。 とはいえ、力のあるよい作品です。 人間が人間であることに自身を持てる結末になっているところが、お勧めです。
前作「コーンウォールの聖杯」が夏のイメージだとしたら、この作品は冬。 雰囲気が少し違ってみえるのは、主人公の男の子が“古老”だからでしょうか。 映画化されるだけあって、色彩的にも期待できそうです。