最近、漢字かな交じり書を書きたいという人が増えています。私の教室でも漢字でも仮名でもなく、読める書がいいという人が何人かいます。
漢字かな交じり書を「詩」で表現したいと思い、自分の琴線に触れる詩を選んでみました。五人の詩人*の詩を読める教材として詩を楽しむと共に、日々の書のお稽古に使用し、その延長で小品に出来るように作品風に展開した書き方も左頁に掲載しました。
※本書「はじめに」より抜粋
*五人の詩人
金子みすゞ・北原白秋・島崎藤村・坂村真民・八木重吉
目次(作品書き出し部分)
年のはじめに夢売りは 4
私が両手をひろげても 6
この明るさのなかへ 8
年のはじめに夢売りは 10
大根ばたけの春の雨 12
*花屋の爺さん夢にみる 14
*私は不思議でたまらない 16
母さん知らぬ草の子を 18
誰にもいわずにおきましょう 20
こッつんこッつん 22
サラリと流してゆかん 24
*一度きりの人生だから 26
散ったお花のたましいは 28
*もしも泪がこぼれるように 30
字は一字でいい 32
朝焼小焼だ大漁だ 34
電灯が各自にひかってて 36
野の皐月、空ものどかに 38
利休が茶を愛したのは 40
落葉焚けばおもしろ 42
今朝はとなりの藪にさく 44
啼く虫の中のひとつを 46
日の光漣なして 48
心無き歌のしらべは 50
うてや鼓の春の音 52
まだあげ初めし前髪の 54
*誰か通るか向うの山に 56
*かなしいかなやする墨の 58
君がこゝろは蟋蟀の 60
わが手に植ゑし白菊の 62
庭にたちいでたゞひとり 64
*やがてさかえむゆくすゑの 66
風かぐはしく吹く日より 68
*千曲川柳霞みて 70
どうせ短い命 72
つと立ちよれば垣根には 74
*知らざりし道の開けて 76
名も知らぬ遠き島より 78
私の心には静かな風景がある 80
長い命でないとおもえば 82
きれいな気持ちでいよう 84
こころが美しくなると 86
時雨は水墨のかをりがする 88
念ずれば花ひらく 90
あせるな いそぐな 92
(*は詩の途中からの作品です。)
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