ー俺には菓子作りしか能がねぇ。兄・光太郎と弟・孝次郎が営む菓子屋「二幸堂」は、得難い縁に恵まれ「深川に二幸堂あり」との評判を確かなものにしていた。抹茶餡の青葉を閉じこめた滑らかな葛焼き「結葉」、まろやかな餡を生成りの皮で包んだ蕎麦饅頭「良夜」、ふわりと軽い小豆風味の飴煎餅「福如雲」、愛する人への想いを伝える栗の甘味「家路」…悲しい記憶も変えられぬ過去もそのままに、幸多かれと願い、これからも共にと誓う真心のそばには、いつもとびきりの菓子があったー。江戸深川の菓子屋をめぐる極上の時代小説、感動の完結篇!
レビュー(14件)
前半の事件の話にいまひとつ入り込めず、何度も読むのをやめてはトライ、やめてはトライをしていましたが、後半からはページを捲る手も進み、読み終えることができました。大分時間がかかりました。事件の話は、読者と一緒に事件を経験・解決するのではなく、突然解決した話をあとから聞かせられる作りだったので、私は感情移入できなかったのかもしれません。またこの三巻目は少し話が盛りだくさんで粗く感じました。とはいえ、無事完結して何よりです。
時代ものってめったに読まないのですが、知野みさきさんのお話が好きで読み始めたシリーズです。兄弟とそのまわりの人たちの人情噺です。おいしいお菓子とあたたかい人たちの物語。ほっこりしたい人におすすめしたい作品。
大満足です。これで終わりだなんて、残念です。 主人公、主人公を取り巻く人々、清々しい人々が懸命に前向きに生きる風景が目に浮かびました。 もしもドラマ化されるときは、この俳優さん?あの俳優さん?、と妄想を楽しみました。