小説の舞台は、東北。みちのく盛岡。櫻 幸太 (さくら こうた) 45歳。どこにでもいる昭和世代の中年組のひとりである。彼は、泳げないカナヅチのくせして、プールのマドンナ 藍子にひそかな想いを寄せながら、スポーツジムの「超初心者バタ足教室」に、せっせと通う中年オヤジだった。そんな彼が、ふとしたきっかけで、同じジム仲間の中年オヤジたちと共に、果敢にも全国マスターズ水泳大会に出場することになってしまう。そんな彼らを待ち受けていた結末とは・・!これは、櫻 幸太 の自伝を元に描かれた、笑いあり涙ありの「中年による中年のための壮大な青春ストーリー」である。-文中よりー「自分は、あんな風にはなりたくないな」「そうだな」「でも、おまえは間違いなく、そうなるよ」「違いない。アハハ」 部屋中に笑い声が響く。「でもさ・・」「もしも・・」「もしもだよ」「もしも?」「そんな親父が、水着を着た途端にヒーローに変身したら」「変身したら?」「俺は親父を、ちょっとだけ昔のように見直すかもしれない」「・・・」「俺も、そうかも・・」
レビュー(0件)