21世紀の始まりとともに、日本も本格的な「情報社会」に踏み込みつつある。これまでの「工業社会」において世界史的にみても大成功を収めた日本が、この情報社会をいかに生き、新しい時代を築いていくのかが今問われている。生産面、産業面を中心に進んできた日本の情報化の進展は、20世紀から21世紀にかけての数年間に、消費者の視点からみても、日本の経済社会に大きな転換点を与えたことは間違いないであろう。特に、インターネットに代表される情報通信技術(IT技術)の発達・普及により、後戻りのできない大きな変化が、個々人の消費面、生活面に生じている。加えて、急速なグローバル化や少子高齢化が進む中で、経済構造、産業構造、消費構造、地域構造、生活時間構造、個々人のライフスタイルや価値観が大きく変化してきている。本書では、こうした大転換期の中で、消費者の視点から改めて情報社会の現状と課題について考えてみたい。
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