システマティック臨床精神医学 4つの多元的観点による治療体系化
ジョンズホプキンス大学精神医学部門における考え方の基本となっている「The Perspectives of Psychiatry」(みすず書房・2019年).その考え方を実際の臨床現場に即する形でまとめた「Systematic Psychiatric Evaluation: A Step-by-Step Guide to Applying The Perspectives of Psychiatry」の翻訳.DSMやBPSモデルの弱点を補い,多角的な視点を活用しそれぞれの力点の置き方を患者個人レベルで柔軟に対応させることで,プレシジョン・メディスンの実践に大いに役立ちます.“Perspectives”が難しい理論であっても,本書の具体的症例や,日本語版で追加された「読者への手引き」「(各症例の)Point」を読むことで,段階的にステップを踏む精神科的評価を理解することができます.画一的なマニュアルに限界を感じたときに助けとなる,精神科医療にかかわる全医療者にオススメの一冊です.
はじめにーマクヒューとスラヴニーによる書評ー
序文ー原著者まえがきー
はじめにー監修者よりー
● 読者への手引き <澤 明>
PART I アプローチの背後にある発想
CHAPTER 1 序論
▶ 疾患の観点
▶ 特質の観点
▶ 行動の観点
▶ 生活史の観点
CHAPTER 2 精神科的評価
症例:バージョン1
症例:バージョン2
考察
▶ 詳細な病歴
▶ 順序立てられた病歴
▶ 複数の情報源
▶ 定式化に影響するアプローチ
▶ 系統的に評価された精神科的現症
▶ 解釈前の観察
PART II アプローチの実践
CASE 1 双極性障害(双極症)
ー疾患に直面しても個性は保たれる
CASE 2 精神病(精神症)症状を呈した青年
ー生活史と行動が疾患に果たす役割
CASE 3 母の過量服薬
ー生活史と特質
CASE 4 多くの生活ストレスの中,抑うつがある男性
ー生活史か疾患か?
CASE 5 記憶と気分に問題のある老婦人
ー診断のジレンマをどうするか
CASE 6 健康不安の重役
ー特質か疾患か?
CASE 7 若い女性の肥満恐怖
ー食行動の異常
CASE 8 死別の症例
ーなぜ精神療法が重要か?
付録A 精神科的評価(面接バージョン)
付録B 精神科的評価(ベッドサイドバージョン)
● 訳者を代表して <成田 瑞>
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