本書は、従来、人文・社会科学、哲学・宗教が明らかにしようとしてきた、「人とは何か」について、“脳科学”の立場からこたえようとするものである。“こころ”は、知・情・意から成るといわれるが、情によって意が高まり知が創られる。すなわち、脳のこころは“情”である。脳の本性が情にあり、情が受け容れられ意欲が高まり、知が創られ働くとすると、情動の科学的解明は脳科学の最も根源的課題である、との認識でまとめられている。内容は、「情と意の脳神経構築」「情と意の学習・記憶」「情と意の分子機構」「情と意の精神科学」「情と意が脳を創る」から成っており、情と意の立場からの最新の脳研究の成果が語られている。
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