「宇宙はどのように始まり、どうやって私たち人間が生まれたのか?」「人間は他の動物と何が似ていて何が違うのか?」「数十年後にはゾッとするような未来が待っているというのは本当なのか?」 誰しも、こうした疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか? 本書は、「ビッグヒストリー」を軸にした1冊です。ビッグヒストリーとは、文字通り、「大きな歴史」を意味します。通常、歴史が説明するのは、文明が誕生してからの5000年ほどの期間です。しかし、ビッグヒストリーでは、宇宙138億年を大きな1つの歴史としてまとめます。 そして本書には、そこからさらに一歩も二歩も進めた非常に野心的な挑戦が盛り込まれています。「宇宙の誕生から人間の誕生」、そして「数十年後の人間社会に訪れる気候変動から監視社会の危機」までを解説します。主に、以下の2点が特徴です。1.日常的な言葉で解説 大衆向けの歴史書やビッグヒストリーの書籍はいくつかあるものの、たいていある程度の知識が前提となっているので、意外にもとっつきやすい本は少ないです。「ゴルディロックス条件」といった用語や、「1392年の李氏朝鮮」などの細かい年号や名前が並び、本を読み進めるのが苦痛になってしまうかもしれません。好奇心もすっかり消えてしまいかねません。 そこで、本書においては、難しい用語をいっさい使わず、ほとんど日常的な言葉のみで、宇宙の物理から、生命や人類の歴史までを説明しています。そして、難解な言葉を使わないからこそ、理解が深まり、本書全体を1つの物語のようにして楽しめると思います。2.「いかに生きるか」がメインのテーマ そして、本書における最大のテーマは、「いかに生きるか」となっています。ビッグヒストリーには、人生に向き合う上で、最も深く本質的な教訓が山ほどあるのです。 宇宙の物理法則について知ると、自分の価値観を疑うほどのショッキングな事実に直面するかもしれません。生物学を知ると、私たちとチンパンジーの遺伝子が98%同じであることに納得できて、他の生物にも関心を持てるようになるかもしれません。歴史を知ると、今の自分に照らし合わせてゾッとする話を見つけるかもしれません。未来に目を向ければ、たった数十年で人類が目にするかもしれない大きすぎる絶望に圧倒されるかもしれません。 しかし、そうやってビッグヒストリーに感化されることで、私たちは世界を俯瞰して、人生を本気で生きることができるはずだという想いで私は本書を書き上げました。そのため、ただの事実の描写だけではなく、そこから学べることもふんだんに盛り込んでいます。 また、できる限り正確な情報に基づいて書くことにも尽力しました。数多くの書籍や論文や信頼のおけるサイトからの情報を参照しました。注釈の数は130を超えます。巻末に注へのリンクを載せているので、詳細を知りたい場合や、事実確認をしたい場合にぜひご参考にしていただければと思います。
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