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「海を越えてやってきた渡来人が、縄文人にかわり、西日本を中心に新しい文化を築いた」という一般的な弥生時代のイメージ。しかし、稲作の導入を契機とする日本列島の歴史の大きな分岐点は、もっと緩やかにして多様なものであった。縄文から弥生への連続性と、地域文化の豊かさに注目しつつ、「複線」としての歴史像を新鮮に描きだす。
「海を越えてやってきた渡来人が、縄文人にかわり、西日本を中心に新しい文化を築いた」という一般的な弥生時代のイメージ。しかし、稲作の導入を契機とする日本列島の歴史の大きな分岐点は、もっと緩やかにして多様なものであった。縄文から弥生への連続性と、地域文化の豊かさに注目しつつ、「複線」としての歴史像を新鮮に描きだす。
レビュー(24件)
岩波新書の「シリーズ日本古代史」の第1巻です。
教養の進化
縄文時代とは縄文土器を使っていた時代のことだ、というのでは一〇才くらいの知識レベルでしょう。そうしたことなどについて、著者は日本考古学の最新の知見を披露してくれます。
考古学概論にぴったり
このシリーズに期待。 旧石器の模造問題で10年は足踏みした日本の考古学。最新の研究を含む内容。今後のシリーズの即刊をされるのが期待。
岩波新書で始まった古代史シリーズは、なんと旧石器時代から始まりました。 著者の石川さんは縄文時代や弥生時代を、画期を定めるのではなく、それらの連続性を強調していました。とても読みやすい文章で、これらの時代の理解が進んだ気がします。