システィーナの聖母
: ヴァシーリー・セミョーノヴィチ・グロース/齋藤紘一
ワシーリー・グロスマンのほとんどの中・短篇小説を前期・後期に分けて集成。後期作品集は、著者が全体主義批判を強め、自由な思考と表現を深めていったスターリンの死(1953年)以後の作品を収める。広島に原爆を投下したアメリカ人パイロットたちを主人公に、兵士の苦悩と人道的責任の問題を描く「アベル」。戦時中、ソ連軍がナチから没収した絵画群を戦後ドイツに返還する前にモスクワで公開した展覧会で、ラファエロの聖母子像にユダヤ人絶滅収容所で会った母子を見出す表題作、死を目前にしたアルメニア旅行記など。
[第一部] 燐/アベル(八月六日)/キスロヴォーツクで/動物園/道/システィーナの聖母/ママ/永遠の休息/大環状道路で [第二部]「あなた方に幸あれ!」
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