『平家物語』を理論的に読むとはどういうことなのか。従来の作者論、成立論、成立圏、諸本論の整理からの入門書とはちがう角度から、『平家物語』に迫ってみよう。「ジェンダー」「怨霊と鎮魂」「権力」「武士と死」などの物語を構築する諸モチーフから、『平家物語』の世界に分け入っていきたい。と同時に、ゼミでの発表の仕方、卒論の発想の仕方・書き方など、物語へのアプローチの基本的な方法も提示してみる。
執筆者:大津雄一、塩山貴奈、本橋裕美、水野雄太、鈴木泰恵、荻本快、樋口大祐、木村朗子、塩山貴奈、松下健二、高木信
はじめに
第一部 『平家物語』の世界へ侵入する
1 『平家物語』の権力 王法と仏法の視点から 大津雄一
2 『平家物語』と歴史資料 虚構の視点から 塩山貴奈
3 『平家物語』の女性像 排除された女の視点から 本橋裕美
4 『平家物語』とナラトロジー 水野雄太
第二部 『平家物語』を理論で拓く
5 『平家物語』とディコンストラクション 敗者の〈雅び〉と勝者の〈野卑〉とを超えて 鈴木泰恵
6 精神分析理論から亡霊論的転回に向けて 鵼・美福門院・王制 荻本 快
7 『平家物語』とポストコロニアル批評 樋口大祐
8 『平家物語』とフェミニズム批評 木村朗子
第三部 『平家物語』の世界を案内する
9 系図 塩山貴奈
10 日記一覧 塩山貴奈
11 『平家物語』略年譜 松下健二
12 『平家物語』主要諸本の概略 松下健二
13 九○年代以降の『平家物語』批評 松下健二
14 必須参考文献一覧 松下健二
15 『平家物語』でゼミ発表をするとき、あるいはレポート、卒論、修論を書くときの工具書 高木 信
16 『平家物語』で卒業論文・レポートを書くためのひとつの提案 高木 信
おわりに
索引
執筆者紹介
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