・三十一(ルビ:みそひともじ)のファインダーとカメラのファインダーの結合
・複眼でモティーフを見ぬく!!
・1984-2020 孤高の写真家、37年間の軌跡
・亡き先達、先輩、そして仲間たちの伝承(ルビ:つたえ)たい熱き魂、深思な声
シャッターは心で切れ!--ずいぶん前のキザな言葉が浮かぶ。
だけど、撮すだけ撮してあとで選ぶ、それだけでいいのだろうか。
被写体と交感し、待って、待って、その底の真実を一点に集める。
そんな写真があってもいいじゃないか。
俳句、短歌もまた、一場一瞬を切りとる。
そこにはふるえる心が重なっている。
揺れ動くのは人生、愛、無情。
写真家の心と詩人の眼が共振してやまない。
〈本書に掲載の著名人〉
岡井耀毅 丹野章 石川文洋 竹内敏信 中村征夫 沢田教一 ケビン・カーター
大竹省二 渡辺義雄 田沼武能 水越武 太宰治 田村茂 宮澤賢治 保阪嘉内
石川啄木 森鷗外 高村光太郎 夏目漱石 李白 杜甫 伊藤信吉 萩原朔太郎
萩原恭次郎 室生犀星 立原道造 草野心平 高島茂 他 (順不同)
序 写真と俳句の間─なぜ写真家は俳句に惹かれるか
岡井耀毅〈対談〉小松健一
1 写真家の心
1 カメラとの出会い─シャッターはこころで切れ
2 写真の昨日、今日そして明日 丹野章との対談
3 写真家の視点 石川文洋との対談
4 カメラで何を切り撮るか 竹内敏信との対談
5 マリナーズ・アイ展 創立三〇周年記念トーク 「海へ 愛をこめて……」
中村征夫との対談
6 原爆投下七〇年 広島 長崎原爆写真集に寄せて
7 報道写真家 沢田教一
8 一九九四年・ピューリッツァー賞受賞作品「ハゲワシと少女」で考えたこと
9 多様性が生きるヒマラヤの距離空間
10 [インタビュー]大竹省二 渡辺義雄 田沼武能 水越武
11 [追悼]丹野章─男気、透徹した思想、そして人間愛をもっていた人
12 [追悼]岡井耀毅─写真と文学と酒を愛し、義を貫いた男
13 取材ノートから
チリ 嵐にざわめく民衆の木よ
世界で最も寒い町 オイミヤコンの冬
パプアニューギニア 極楽鳥の棲む緑豊かな楽園
進化論の島から ガラパゴス
三〇年来の悩み─チベットに生きる
ボルネオの自然力に圧倒されて─流れ落ちる汗のなかで見た世界最古の熱帯雨林
写真紀行 心に残る「三国志」の言葉への旅
2 詩人の眼
1 「無頼」に生きたふたり─小説家・太宰治と写真家・田村茂をめぐって
2 「銀河」を互いの胸に秘め─宮澤賢治の心の友・保阪嘉内
3 宮澤賢治 修羅への旅─樺太行を考える
4 石川啄木─北の旅を探る
5 文学を旅する
ベルリン 鷗外下宿先巡り
パリ ノートル=ダムの戦慄
ロンドン 漱石の青い署名
西安 一二〇〇年前の百万都市
6 [聞き書き]伊藤信吉─朔太郎、恭次郎、犀星、道造、心平……
7 伊藤信吉さんとの約束─サハリンで国境碑確認
8 日本文学風土記─風の土地・上州は近代詩の故郷
9 回想のわが師と俳人たち
あとがき
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