オリエント古代文明の印章をはじめ、シルクロードの印章、中国の印章などの歴史的展開を基底に据えつつ辿る日本の印章史。一世紀の「漢委奴国王」印、三世紀の「親魏倭王」印や古代の律令印、織豊時代のローマ字印章から歴代の「天皇御璽」「大日本国璽」、さらには「武家のはんこ」や「庶民のはんこ」まで、歴史学と考古学の知見を綜合し、文献史料と実物資料をもとに印章をめぐる数々の謎に挑む。
はしがき
第1 章 オリエント古代文明の印章
第2 章 シルクロードの印章
──探検略史と東西交流圏と経営拠点
第3 章 日本の印章史のはじまり
──国宝金印「漢委奴国王」印を考える
第4 章 邪馬台国時代の「親魏倭王」「率善中郎将」
「率善校尉」印と蛮夷印
第5 章 倭の五王と将軍章
──東アジアの国家秩序をめぐって
第6 章 日本古代印研究
──官印・私印の歴史的変遷と律令国家の変質
第7 章 法隆寺伝来「香木烙印十字」の謎を解く
──ペルシア文化の飛鳥東漸
第8 章 「遣唐使印」考
──諸家印譜および実物銅印による研究
第9 章 勘合貿易における「日本国王之印」「通信符」等
について
第10 章 「大坂城跡」出土のローマ字印章
──高山飛騨守‘Dario’ 印の解読
第11 章 武家のはんこと庶民のはんこ
──徳川時代から明治時代以降へ
第12 章 「天皇御璽」「大日本国璽」考
──飛鳥時代から近現代までの歴史
参考文献
あとがき
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