ひたすら坐禅に徹することで煩悩や欲望を取り除き、悟りを得ることができると説いた道元。社会も宗教も混沌とした鎌倉時代において、いかに自らの道を切り開いたのか。『正法眼蔵』から思索と人間像を浮き彫りにする。
はしがき/1 仏法との出会い(天下の乱れ/鎌倉仏教の誕生/道元の出生/出家の道/なぜ人は修行するのか/禅との出会い)/2 悟りへの道(修行とは何か/いずれの時をか待たん/嗣書を求めて/如浄との対面/悟りの体験)/3 新しい禅の序曲(坐禅は安楽の法門/『正法眼蔵』の序章/修行と悟りは一つ/末法思想の否定)/4 禅思想の展開(興聖寺の説法/修行と悟りの種々相/仏法のために仏法を修す/男女の平等を説く/罪をも許す/修行の理想像を描く/釈尊と達磨/趙州と如浄/一日の行持/懐弉らの集団入門/大恵批判の激化/深草の法難)/5 正法禅の確立(越前下向の真相/山奥の説法/出家のすすめ/永平寺の建立/鎌倉への旅/最後の説法)/6 道元の思想の流れ(懐弉と『随聞記』/道元の復活)/道元略年譜/今枝愛真『道元』を読む…中尾良信
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