經濟発展は大都市からという考えが一般的だが、オーストリアの最西端にあり、首都ウィーンから500kmもはなれ、人口30万人ほどのフォラールベルク州はヨーロッパあるいは世界のニッチ市場でトップクラスの企業すなわち「隠れたチャンピオン」が次々に誕生し、成長してきた地域である。
その理由を経済学・経営学の理論に加え継続的な現地調査により探究してきた結果、要因を一つだけで説明するのはむずかしいが、人々の人間関係のありかた?経営者であれ、作業員であれ、また大企業であれ、中小企業であれ対等であること?が、互いを信頼し、イノベーションにつながるアイディアをうみだす根源となることが結論づけられ、最重要要因のひとつであるとの結論を得た。このことはすなわち大都市ではなくとも、小さな農村地域であっても、経済的な活力を発揮できる場合があることを意味し、日本の現状特に地方の状況を改善するための政策に生かされることが期待できる。
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