境目地域から生まれた西国の覇者・毛利氏ー
広島県域の戦国期を余すところなく描く。
戦国期の安芸・備後は、山名氏、大内氏、細川氏、尼子氏など国外勢力が進出する境目であった。これに対し、国人衆は一揆あるいは従属するなど生き残りに苦闘する。最終的に毛利元就が盟主として国外勢力を駆逐し、中国地域の過半を制圧して戦国大名となっていく。
こうした応仁・文明の乱から関ヶ原合戦に至る約130年間の政治史を中心に、宗教文化、流通経済、民衆文化、城郭なども取り上げ、安芸・備後における重層的な戦国史像を描く。
はしがき
◆第1部 国人衆たちの争乱から盟主・毛利氏の台頭へ
第一章 応仁・文明の乱の波及と守護・国人
1 中世前・中期における安芸・備後の地域構造
2 応仁・文明の乱の勃発と安芸・備後国守護山名氏の内紛
3 応仁・文明の乱の展開と安芸・備後国人
4 混迷する安芸・備後
5 応仁・文明の乱の終結と安芸・備後
第二章 大内氏・尼子氏の安芸・備後への進出
1 山名氏の内紛・明応の政変と安芸・備後
2 大内義興の上洛と安芸国人一揆契約
3 安芸・備後における反大内勢力の蜂起
4 尼子氏の進出と元就の毛利家継承
第三章 戦国大名毛利氏の成立
1 高橋氏の滅亡と郡山合戦
2 大内義隆の安芸・備後国制圧
3 毛利氏の台頭
4 大内氏の滅亡
第四章 毛利氏領国の拡大と織豊期の安芸・備後
1 尼子氏・大友氏との抗争
2 毛利氏の最盛期
3 毛利氏と秀吉
4 毛利氏領国の変革と関ヶ原合戦
第2部 守護権力・毛利氏・国人領主の興亡とともに変容した社会
第五章 守護・毛利氏とともに変容した宗教・文化
1 安芸一宮厳島神社
2 備後一宮吉備津神社とその他の寺社
3 安芸・備後における建築物・文芸
第六章 複層的な地域経済と人々の暮らし
1 東西・南北流通経済とともに栄えた安芸・備後
2 安芸・備後一宮門前町などで暮らした人々の生活
3 安芸・備後において活動したさまざまな民と貨幣
4 毛利氏とともに変わりゆく村
第七章 安芸・備後の主要城郭の構造
1 安芸の主要城郭
2 備後の主要城郭
参考文献
あとがき
関係年表
事項索引
人名索引
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