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漫画界で最も美しい才能が描く、戦う宝石たちの物語。 今から遠い未来。地上の生物が海に沈み、海底の微小な生物に食われて無機物となり、長い時間をかけて結晶となった宝石生命体、のような存在が生まれた。その宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。 フォスの初陣、冬眠、新たな宝石。 宝石のカラダを持つ28人と、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人(つきじん)との果て無き戦いが続いていた。主人公・フォスは月人との戦いの最中に両足を失ってしまったが、新たに取り付けた足によって驚異的な脚力を身につけた。その力を活かすべく、アメシストとともに初の実戦に挑む。その後、宝石たちは冬眠を迎えるが、フォスだけは眠らずに、冬のみに活動する宝石と行動を共にする。 初陣 冬眠 流氷 緒の浜 アンタークチサイト 新しい手 冬の終わり 冬のくに
レビュー(49件)
宝石たちの冬眠の季節。フォスは眠らずアンタークチサイトと行動を共にする。両手を損傷し、海の金属を手に入れる。肉体を手に入れるのか。「どどろ」の世界か。少し間延びしてきたか。
言葉に出来ない美しさと儚さ。
宝石の国で市川春子先生に惚れ込んでしまい、短篇集も既刊の2冊共購入しました。(短篇集のお話も全て素晴らしかったです。) 宝石が人の姿になって、宝石たちを狙う謎の月人と戦うという奇想天外なお話ですが、絵の美しさ、物語の儚さに圧倒される、本当に素晴らしい作品だと思います。 言葉少なに進んでいくストーリーは、一枚の絵画をパラパラと繊細に繋ぎあわせたようで、本当に惹き込まれます。儚く脆い、でも何度でもよみがえる強さも併せ持つ、永遠を生きる宝石たちの、無垢で美しいこと。 最初読んだ時は、「!?」と思いますが、読み込んでいく内に魅了されて、もう市川春子ワールドから抜け出せなくなってしまいます。 未読の方は、本当にオススメです。単に奇をてらったお話ではありません。 思わず涙がこぼれる、じーんと心に沁みる1冊です。
最高です
相変わらず絵やセリフが素敵でドキドキさせられます。 尚且つエンターテイメントな作品です。どんどん面白くなってきました。 是非、皆さんに読んでもらいたいです! 市川先生、素敵な作品をありがとう!
三巻で化けた
話が飛躍的に進む三巻は面白い! 主人公のいくその先を読み解きたくなります。 素晴らしい美しさ。
待望の3巻。
3巻は低硬度ながら特殊な性質をもつイケメン鉱物「アンタークチサイト」と「フォスフォフィライト」が冬季限定コンビ結成。次々と形態と戦術を変化させる月人や流氷の声など、まだまだ謎の多い世界。 果たして金剛先生は何をどこまで知っているのか、興味は尽きない。