「あなたの墓を掘り起こし、「なぜ死んでしまったの」と聞きたい衝動に駆られます」--。自死遺族になった親たちは、その日から終わりがない問いと悲しみの日々を生きている。社会の偏見のなかで、死別という不条理を抱えながら生を紡ぐ遺族たちの手記も所収。
はじめに
死と悲しみについて
1 死別の理論と実態の乖離
2 Be there--ともにあること
第1部 「ちいさな風の会」の歩み
第1章 悲しみを持ち寄ってーー「ちいさな風の会」とその背景
1 子どもを亡くした親の会
2 時代状況と死への関心の広まり
3 「ちいさな風の会」の誕生
4 遺族の葛藤
5 体験を言葉にすること
第2章 悲しみを言葉に乗せてーー文集から
1 「ちいさな風の会」文集への投稿
2 自死した息子への思い
3 父・母として
4 父親の悲しみ
第2部 悲しみを通して見えること
第1章 その日から二十六年
1 そのとき、その瞬間
2 原因探し
3 亡き人に向き合っていく時間
第2章 書くこと、宗教に救いを求めて
1 突然の息子の死
2 想像力が自らを苦しめる
3 「祈り」によって得る安らぎ
4 苦しみの証言
5 思いを書くことの効用
6 息子に向けた言葉の建碑
第3章 「やり残した仕事(unfinished business)」
1 生きる糧を求めて
2 二人の子どもの自死
3 人との交わりのなかで
参考文献
おわりに
レビュー(0件)