【輸入盤】救助人〜現代アメリカのアカペラ合唱曲集 フレードリク・マルムベリ&エリク・エリクソン室内合唱団
ジェフ・ビールの作品も収録。現代アメリカのアカペラ合唱曲
SACDハイブリッド盤。エリク・エリクソン室内合唱団は1945年、27歳だったエリク・エリクソンによって創設され、スウェーデンと世界の音楽シーンで活動してきました。2012年にスウェーデンのフレードリク・マルムベリが首席指揮者に選ばれ、エリクソンの後任として、各国の客演指揮者とともに合唱団を指揮しています。新しいアルバムでは、アメリカあるいはアメリカ生まれの作曲家の現代に作られた、近づきやすいスタイルのアカペラ作品によるプログラムを歌っています。
サミュエル・バーバー[1910-1981]は、「わたしのめざすのは、できるだけ多くの人にわかってもらえる、いい音楽を書くこと」と言い、『弦楽のためのアダージョ』『ヴァイオリン協奏曲』『ノックスヴィル:1915年の夏』といったポスト=ロマンティシズムの管弦楽作品を多く作りました。『Reincarnations(生まれ変わり)』は、アントワン・オ・ラフテリ[1779-1835]のゲール語の詩をジェームズ・スティーヴンズ[1880-1950]が現代英語に訳したテクストによる「トリプティク」です。「男心をときめかせる詩」〈メアリー・ハインズ〉、不当に断罪された英雄の死を悼む〈アントニー・オデイリー〉、首のうしろで髪が小さくカールしている〈愛しいひと〉。バーバーの親しまれている合唱作品のひとつです。
ジェフ・ビール[1963-]は、ハリウッドでもっとも多くのフィルムスコアを手がけている作曲家のひとり。「BIS Records」のフォン・バール氏も気に入りの『ハウス・オブ・カード』の音楽で国際的に知られるようになりました。『The Salvage Men(救助人)』は、彼が個人的に経験した痛みを背景に書かれた作品です。オスカー・ワイルド[1854-1900]と「エミリ・ディキンソンやマリアン・ムーアのように、癖のある独自のやりかたで論理と言葉を楽しんでいる」といわれるケイ・ライアン[1945-]。「変質と、痛みに対するわたしたちの答えというテーマを考える、まったく新しい、今の時代の見方」とジェフ・ビールが考えた詩がテクストに使われています。
ダニエル・ネルソン[1965-]はメリーランド州ベセズダで生まれ、6歳の時にスウェーデンに家族と移住。スウェーデン作曲家協会に属し活動しています。『The New Colossus(新しい巨像)』は、エマ・ラザラス[1849-1887]が自由の女神像からインスピレーションを得て書いた同名のソネットに作曲されました。「Not like the brazen giant of Greek fame…(ギリシャの有名な堂々たる巨像とは違い…)」。女神像、台座内部の博物館にプロンズ銘板として設置されているラザラスのソネット、そして、社会的な包括性という考え方の「尊厳と美」を伝えることが意図された作品です。エリク・エリクソン室内合唱団の委嘱作。世界初録音です。
各国の合唱団に親しまれている作曲家のひとり、エリック・ウィテカー[1970-]は、2つの作品が歌われます。メキシコの詩人オクタビオ・パス[1914-1998]の詩をミュリエル・ルークアイザー[1913-1980]が英訳した『A Boy and a Girl(少年と少女)』。『Three Songs of Faith(3つの信念の歌)』は、ノーザン・アリゾナ大学の音楽学校の100周年記念に委嘱された作品です。ネオ=ロマンティックなハーモニーの歌、作曲者を眠れなくしたという詩に書いた歌、神に感謝する美しく陽気な歌。ウィテカーの個人的な信念と、霊的、不可知のものについての思いを共有するE・E・カミングズ[1894-1962]の詩がテクストに選ばれています。(輸入元情報)
【収録情報】
1. バーバー:生まれ変わり Op.16(1939-40)
メアリー・ハインズ
アントニー・オデイリー
愛しいひと
2. ビール:救助人(2014)
ある種の長い瞬間
クモの巣
尾流雲*
年を取ると
救助
3. ネルソン:新しい巨像(2023)
4. ウィテカー:少年と少女(2002)
5. ウィテカー:3つの信念の歌(1999)
わたしは、かきわけ行く
希望、信念、生、愛
わたしは汝神に感謝する、この驚くべき日の礼に**
エリク・エリクソン室内合唱団
ソフィア・ニクラソン(ソプラノ)*
ロヴィーサ・シュデーン(ソプラノ)**
フレードリク・マルムベリ(指揮)
録音時期:2021年4月16-18日(2)、2023年10月21,22日(1,3-5)
録音場所:スウェーデン、ナッカ
録音方式:ステレオ(DSD)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
制作・録音エンジニア・編集:マッティアス・スピツバルト(2)、トーレ・ブリンクマン(1,3-5)
BIS ecopak
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