デカルト 医学論集
: ルネ・デカルト/山田 弘明/安西 なつめ/澤井 直/坂井 建雄/香川 知晶
近代哲学の父デカルトによる、医学・解剖学関連のテクストを初集成。ヴェサリウス、ファブリキウス、ボアンやハーヴィなど、当時最先端の医学・生理学の知と渡り合い、自ら解剖実践を繰り返しながら執筆した全5編を収録。近代の機械論的自然観・生命観の成立において、哲学史・科学史全般に大きな影響をもたらした第一級の資料。最高の訳者陣による注・解説と、学界の第一人者ビトボル=エスペリエス氏による序を付す。
はじめに 【山田弘明】
序 【アニー・ビトボルーエスぺリエス】
*
解剖学摘要 【安西なつめ・澤井 直・坂井建雄 訳】
治療法と薬の効能 【安西なつめ・澤井 直・坂井建雄 訳】
動物の発生についての最初の思索 【香川知晶・竹田 扇 訳】
味覚について 【香川知晶・竹田 扇 訳】
人体の記述 【山田弘明・竹田 扇 訳】
*
解 説
1 『解剖学摘要』『治療法と薬の効能』解題 【安西なつめ】
はじめに
出版・翻訳の状況
両テキストの概要
『解剖学摘要』読解の留意点
『解剖学摘要』に見られる松果腺
おわりに
2 『動物の発生についての最初の思索』『味覚について』解題 【香川知晶】
テキストの問題
『動物発生論』の執筆時期
デカルト以前の動物発生論
ガレノスの生理学説とデカルト
『動物発生論』の概要
『味覚論』
『動物発生論』の意義
3 『人体の記述』解題 【山田弘明】
『人体の記述』の執筆
その内容
その特色
4 解剖用語の歴史から見たデカルト──襲用と独自性 【澤井 直】
はじめに──デカルトの観察の独自性への疑問
観察における解剖用語
17世紀前半の解剖用語の状況
デカルトとボアンの解剖用語の比較
ボアン以外の解剖学者の用語
デカルトによる用語の襲用と独自の用語
5 現代医学から見たデカルトの解剖学とその周辺 【竹田 扇】
はじめに
デカルトの解剖学における構造の同定とその解釈
用語と概念の多義性──Semenceを例に
おわりに
6 西洋医学におけるデカルトと解剖学 【坂井建雄】
17世紀の西洋医学
デカルト以後の医学
西洋医学における解剖学の役割
あとがき 【香川知晶】
人名索引
事項索引
レビュー(0件)