- 16
- 4.62
日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第2巻。 アン16歳、美しいプリンス・エドワード島で教師になる。 ギルバートとアヴォンリー村の改善協会を作り、マリラが引きとった双子をグリーン・ゲイブルズで育て、夢にむかって誠実に生きる。 新しい友ミス・ラヴェンダーの恋と結婚、「腹心の友」ダイアナの婚約、アンの新たな旅立ち……。 幸せな生き方をさわやかに描く、青春と希望の第2巻! アンが語る幸せな生き方 「一番幸せで心楽しい暮らしとは、華やかなこと、驚くようなこと、胸ときめくようなことが起きる日々ではなく、さりげない小さな喜びをもたらす一日が、今日、明日としずかに続いていくことなのね、まるで小さな真珠が、一つ、また一つと、糸からすべり出て行くように」 本書第19章より。 特徴1日本初の全文訳 米国詩人ホィティアーの詩「丘のふところにて」に始まり、米国詩人ロングフェローが過ぎ去りし青春を追想する一節「遠い遠い想い」をアンが語る章に終わる、日本初の全文訳。 大人の心豊かな読書にいざなう文学の全容。 特徴2巻末訳註付 作中に引用されるシェイクスピア劇と英米詩の古典、聖書の名句、主にスコットランド系カナダ人からなる登場人物の民族、19世紀カナダの料理・菓子・手芸、暮らし、草花、プリンス・エドワード島の歴史、地理、社会、キリスト教、ケルトとアーサー王伝説など、全30章から257項目について、61頁にわたる巻末訳註でくわしく解説。 特徴3口絵写真と地図 プリンス・エドワード島で撮影した本作ゆかりの写真9点。カナダ東海岸と島の地図。 特徴4あとがき 本作『アンの青春』を執筆中のモンゴメリ33歳の日記、作品の鑑賞、原題の意味などを紹介する訳者あとがき28頁。 松本訳の旧訳の訳文と訳註を改訂した新訳! すがすがしい青春、2年間の物語。
レビュー(16件)
成長したアンに出会えます。
松本侑子さんの全文訳・赤毛のアンがおもしろくて、ホワイトデーのプレゼントに「アンの青春」「アンの愛情」を夫に買ってもらいました。 届くまでの間「赤毛のアン」を再読しましたが、やはり何度読んでも味わい深く、ますますモンゴメリの描くプリンス・エドワード島の豊かな自然、キリスト教の世界観に親しみが増します。 そんなわけで「アンの青春」「アンの愛情」も、それぞれ2回ずつ読みました。 感動したのはアンの成長ぶり! こんなに大人になったなんて……さらに登場人物が増えて、アンの魅力も様々な角度から引き出され、着々と「アンの愛情」への準備になっている気がします。 少女のアンがミス・ラベンダーと出会い、彼女のほろ苦い恋愛から多くを学び、そして40代の男女に生まれるロマンスの手助けもする……ハッピー・エンドで気持ちいい読後感でした。 それにしても今から100年近く前の物語なのに、女性が社会で自力して活躍する姿を(それを良しと思わない古風な女性たちも含めて)見事に描いていて、共感する場面が多数。 周囲の反応がどうあれ関係なく、相変わらず夢と野心を抱き続けるアン。その輝きがギルバートに素晴らしい影響をもたらしていて……「神様はお互いを助けるために男女を作られたのです」ミス・ラベンダーの言葉が、改めて重みを持ちました。 これ以上ないくらい、素敵なホワイトデーのプレゼントになり感謝。何度見ても飽きない美しい装丁も大好きです。
母のリクエストで購入。 とても読みごたえのある本だと言っておりました。
小学校4年生頃、ポリアンナの物語を読みました。赤毛のアンはその頃、興味がなかったので手にしたことはありません。テレビのドラマを見て原作を読みたいと思い、まずはじめからと思い購入し読みました。楽しいアンの生活がドラマと重なって楽しいでした。