心はいかに生まれるのか? 認知主義・現象学・脳科学・力学系の知見を基にロボット実験を行い、意識の萌芽を見る。人文と理工の知が融合したロボット研究の名著の日本語版。
序文(フランク・E・リッター)
はじめに
日本語版の出版にあたり
第1部 心について
第1章 心にどこから手をつけるべきか?
第2章 認知主義
2.1 表象システムにおける構成と再帰性
2.2 いくつかの認知モデル
2.3 シンボルグラウンディング問題
2.4 文脈
2.5 まとめ
第3章 現象学
3.1 直接体験
3.2 主観的な心と客観的な世界
3.3 時間の知覚ーー主観体験の流れはどうやって客観化されるのか?
3.4 世界内存在
3.5 心の身体化
3.6 意識の流れと自由意志
3.7 まとめ
第4章 脳と脳科学入門
4.1 視覚認識と行動生成のための階層的な脳機構
4.2 脳の行動生成と認識に関する新しい理解
4.3 意図はどうやって自発的にあらわれ、意識的な認識対象となるのか?
4.4 矛盾する証拠の間で決着をつける
4.5 まとめ
第5章 身体化認知モデル化のためのダイナミックシステムアプローチ
5.1 力学系(ダイナミックシステム)
5.2 ギブソン派とネオギブソン派のアプローチ
5.3 行動ベースロボティクス
5.4 様々なレベルで脳をモデル化
5.5 神経回路モデル
5.6 力学系から見たニューロロボティクス
5.7 まとめ
第2部 創発的な心ーーロボティクス実験からの知見
第6章 新しい提案
6.1 主観的な視点を持つロボット
6.2 神経力学モデルに主観的視点をエンジニアリングする
6.3 不可分な存在としての主観的な心と客観世界
第7章 行動の結果から世界について予測的に学習する
7.1 組み合わせ合成可能性の発達ーーシンボルグラウンディング問題
7.2 予測力学と自己意識
7.3 まとめ
第8章 感覚・運動フローの分節化によるミラー行動生成と認識
8.1 ミラーニューロンモデルーーRNNPB
8.2 複数の行動を分散表現で学習する
8.3 他人の心的状態を読むことで模倣する
8.4 言語と行動を結びつける
8.5 まとめ
第9章 行動のための機能階層を発達させる
9.1 複数のタイムスケールにおける機能階層の自己組織化
9.2 複雑な行動の発達訓練についてのロボティクス実験
9.3 まとめ
第10章 行動のための自由と意識化された認識
10.1 自発的行動の動的説明
10.2 自由意志、意識、事後予測
10.3 まとめ
第11章 結論
11.1 認知的な心における組み合わせ合成可能性
11.2 現象学
11.3 客観的な科学と主観的な体験
11.4 将来の方向性
11.5 まとめ
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