- 8
- 3.5
太田裕二(53歳)の職業は地方局のアナウンサー。 妻と大学三年生の娘と三人暮らしで、公私ともに平凡ながらも幸せな人生を歩んでいたが、心の奥底には学生時代からずっと引きずっているトラウマがあった。 野球少年だった太田は「将来プロ野球選手になる!」という夢を抱きながら高校生活の最後の夏、地方大会の決勝のマウンドに立っていた。 しかし「あと一歩で甲子園」というところまで来ていたにもかかわらず、無残にも打たれてしまい、プロ野球選手になるという夢は儚くも散ってしまった。 それから35年の歳月が流れ、心の傷となっていた一球に賭ける想いも薄れてきたある日、自身の番組で太田が発した一言がきっかけとなり世の中が急激に動き出す。 それと同時に、忘れかけていた太田の「プロ野球選手になる!」という夢が再び燃焼し始めるがーー。 夢はいくつになったら諦めなければいけないのか? 53歳、中年男の挑戦が今、始まる!!
レビュー(8件)
一気に読める本です。
毎日、RCCラジオの「ごぜんさま」で、軽快な話術の横山さんの大フアンです。 アナウンサーも作家も監督も、何でも出来る横山さんの才能に感心します。 いつも、「自分は、日本一偏差値の低い大学出身」と言われていますが、学歴では無いですね。 最近、なかなか本を見る機会がなかったのですが、腰の手術で入院中なので、一気に読めました。
感動しました。
23日から25日の三連休にゆっくり読みました。前評判が良かったので楽しみにして読みましたが、前評判通りとてもよく感動しました。何回も感動で涙が出ました。とてもよかったです。次回作期待しています。
「ごぜん様さま」リスナーだけで無く
RCCラジオ「ごぜん様さま」リスナーさん”必読書”かも? ごぜん様リスナーなら、本書の登場人物は”この人がモデルだな!”と想像出来る仕掛けも楽しい(名前というヒントも有るし)。 最初は一寸長いなぁ~と思いますが、中盤から一気に引き込まれます。 最後の結果迄、一気に読めます。 「ごぜん様さま」リスナーだけで無く、カープファンの方も一度手に取って欲しいと思いました。