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大阪府警捜査一課の文田巡査部長と総田部長刑事、通称“ブンと総長”。そこに東京から研修に来た若手キャリアが加わり、大阪と東京の文化の違いに角突きあわせながらも、巧妙に仕組まれた殺人事件を追う。高速道路での乗用車爆破に始まった事件は二転三転し、意外にも偽装海難事故が姿を現す。複雑に入り組んだ海運業界の利権を巡る連続殺人事件を描く、黒川博行初期の最高傑作。
大阪府警捜査一課の文田巡査部長と総田部長刑事、通称“ブンと総長”。そこに東京から研修に来た若手キャリアが加わり、大阪と東京の文化の違いに角突きあわせながらも、巧妙に仕組まれた殺人事件を追う。高速道路での乗用車爆破に始まった事件は二転三転し、意外にも偽装海難事故が姿を現す。複雑に入り組んだ海運業界の利権を巡る連続殺人事件を描く、黒川博行初期の最高傑作。
レビュー(15件)
氏の著作は、大半読んでいますが、未読を探しました。 非常に、複雑な構成で良く出来ていますが、懲りすぎで 氏の素朴で、率直な面白味が若干消えているような気がしました。 犯人捜しストーリーなので、いたし方のないところです。
本格的な刑事ものです。とても面白いです。いっきに読み終わりました。
関西弁のミステリー警察小説
直木賞の『破門』から疫病神シリーズと黒川博行さんの作品は、関西弁の会話が面白いので続けて読んでいます。 此の作品『海の稜線』は高速道路で起きた乗用車爆破から偽装海難事故が見えてくるという入り組んだ連続殺人事件なのですが、関西弁で活動する”ブンと総長シリーズの警察小説の一冊で黒川さんの初期の作品らしい、”ブンと総長シリーズは初めて読みました。
読書
特有のトリックと関西文化を織り交ぜた絶妙の作品です。毎度のパターンですが飽きずに読ませていただきました。トリックを真面目に考えているためか、黒川さんの作品は2時間ドラマによく採用されています。但し、テレビだと標準語になり面白みが半減してしまうのをよく作家が許していると思い、不思議でなりません。いつか関西弁の本格的な黒川ドラマを観てみたいと思います。
関西弁の会話が多く、関西人には嬉しい。船舶に関して知らずにいた事柄があって、感心しながら読みました。