映画の方は知らないのですが。 あまりの衝撃に、読み進めることができず気持ち悪くなって何度も中断しました。 ただ、これが作り話ではなく世界で起きている現実なのだということが最後まで読破できる力になったというか。 目をそらしてはいけないのだという思い。 世の中には知らないことがまだまだ多すぎる。 子どもはいつだって被害者、守ってくれる大人がいない子供たちのなんと多いことか。 何とも後味の悪い本でした。,前から読んでみたいと思っていた本ですが、内容で躊躇していました。ここに描かれていることは全部が事実でなくとも、かなりの部分は真実(またはそれに近い)ことなのかと思うと、何とも言えない気分です。でも、知らなくてはいけないことがらの一つだと自分では感じています。,かなりリアルに書かれています。 途中気分が悪くなったりもしましたが、内容はフィクションでありながらかなり取材をしっかりしてあるなという感じです。 これらの問題についての情報を必要としている人にとって入り口にするのは良いかもしれません。 文章がリアルではありますが、読みやすかったです。,以前から読みたいと思っていたものでようやく購入しました。 これが現実ならば、あまりに惨い。数日頭から離れないほどの衝撃を受けました。 フィクションとなっていますが、恐らく事実に近いものなのではないでしょうか? 同じ人間に生まれてきて、親や大人のエゴのために虫けら同然どころか虫けら以下の凄惨な生活を強いられ、闇から闇へ葬られる子供達… このような現状をなくすために、自分は何をしたら良いのだろう!?と思わず考えざるを得ないとにかく衝撃的な内容でした。 たまに週刊誌ネタで幼児買売春や臓器売買の記事を目にしますが、所詮面白可笑しく誇張している部分が殆どなのだろうとタカを括っていました。 一人でも多くの方が読み、何か出来なくてもこのような事実を知るべきだと思いました。 ,実に胸糞の悪い話だ。タイ山岳地帯に住まう8歳の少女が父親に売られるところから物語は始まる。幼児売春・臓器売買、マフィア、軍警察、政治家の癒着と延々と続く政治腐敗の連鎖。本書ではタイにスポットを当てているが、中国、チェチェン、ウクライナ・・かつての「チャウシェスクの子供達」そして日本国内も例外ではないし、成人女性も男性も「商品」となり得る・・闇の組織は全世界に繋がっている。ジャーナリスト南部の咄嗟に出た本音に力無い自分を責めたくもなった。ヤン・ソギル氏の文体は簡潔でスピード感があり、読者を引き込む力があります。読者に思考を委ね突き放すようなラストは大変好みでした。本書に興味を持った方には「ヒューマン・トラフィック」 という映画もオススメします。
レビュー(368件)
映画の方は知らないのですが。 あまりの衝撃に、読み進めることができず気持ち悪くなって何度も中断しました。 ただ、これが作り話ではなく世界で起きている現実なのだということが最後まで読破できる力になったというか。 目をそらしてはいけないのだという思い。 世の中には知らないことがまだまだ多すぎる。 子どもはいつだって被害者、守ってくれる大人がいない子供たちのなんと多いことか。 何とも後味の悪い本でした。
目を背けてはいけない真実
前から読んでみたいと思っていた本ですが、内容で躊躇していました。ここに描かれていることは全部が事実でなくとも、かなりの部分は真実(またはそれに近い)ことなのかと思うと、何とも言えない気分です。でも、知らなくてはいけないことがらの一つだと自分では感じています。
幼児売買について
かなりリアルに書かれています。 途中気分が悪くなったりもしましたが、内容はフィクションでありながらかなり取材をしっかりしてあるなという感じです。 これらの問題についての情報を必要としている人にとって入り口にするのは良いかもしれません。 文章がリアルではありますが、読みやすかったです。
以前から読みたいと思っていたものでようやく購入しました。 これが現実ならば、あまりに惨い。数日頭から離れないほどの衝撃を受けました。 フィクションとなっていますが、恐らく事実に近いものなのではないでしょうか? 同じ人間に生まれてきて、親や大人のエゴのために虫けら同然どころか虫けら以下の凄惨な生活を強いられ、闇から闇へ葬られる子供達… このような現状をなくすために、自分は何をしたら良いのだろう!?と思わず考えざるを得ないとにかく衝撃的な内容でした。 たまに週刊誌ネタで幼児買売春や臓器売買の記事を目にしますが、所詮面白可笑しく誇張している部分が殆どなのだろうとタカを括っていました。 一人でも多くの方が読み、何か出来なくてもこのような事実を知るべきだと思いました。
フィクションという名のノンフィクション。
実に胸糞の悪い話だ。タイ山岳地帯に住まう8歳の少女が父親に売られるところから物語は始まる。幼児売春・臓器売買、マフィア、軍警察、政治家の癒着と延々と続く政治腐敗の連鎖。本書ではタイにスポットを当てているが、中国、チェチェン、ウクライナ・・かつての「チャウシェスクの子供達」そして日本国内も例外ではないし、成人女性も男性も「商品」となり得る・・闇の組織は全世界に繋がっている。ジャーナリスト南部の咄嗟に出た本音に力無い自分を責めたくもなった。ヤン・ソギル氏の文体は簡潔でスピード感があり、読者を引き込む力があります。読者に思考を委ね突き放すようなラストは大変好みでした。本書に興味を持った方には「ヒューマン・トラフィック」 という映画もオススメします。