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割烹旅館で働く31歳の成沢民子は、脳軟化症で回復の見込みのない夫・寛次に縛られた暮しを若さの空費と考えていた。彼女は赤坂のホテル支配人・小滝にそそのかされ夫を焼殺し、行方を絶つ。直感で民子を疑った刑事・久恒はその行方を追ううち、民子への欲望をつのらせ、政財界の黒幕・鬼頭の女になっていることを突き止める。人倫の道を踏み外したものがたどる<けものみち>とは。
割烹旅館で働く31歳の成沢民子は、脳軟化症で回復の見込みのない夫・寛次に縛られた暮しを若さの空費と考えていた。彼女は赤坂のホテル支配人・小滝にそそのかされ夫を焼殺し、行方を絶つ。直感で民子を疑った刑事・久恒はその行方を追ううち、民子への欲望をつのらせ、政財界の黒幕・鬼頭の女になっていることを突き止める。人倫の道を踏み外したものがたどる<けものみち>とは。
レビュー(58件)
毎日の通勤電車の中で、あっつ~間に読み終わっちゃいました。
ドロドロ系がすきなら面白いです。 でも少し表現がリアルで気持ち悪くなります。
TVドラマとは一部違う展開になっているので、その差を楽しむことができます。
TVでも上映されたそうですがあまりTVは見ないあたし読み進みが非常に速い・・・それだけ面白かったと言う事です。家事の合間に読んでみてください・・・・おすすめです。 60歳女性
「黒革の手帖」の主人公・元子の強かさがあまりにも強く印象に残っていたため、この作品の主人公については「ただの都合のいい女?!」位にしか思えず、イマイチだったかも。裏社会の黒幕達のつながりについての記述も中途半端で完成度が低い気がしました(松本さんごめんなさい!)。 お馴染みの清張節で一気には読むことはできます。