選考会騒然、衝撃の問題作。
魔女と魔獣ーーその結末は罪と罰、最後に全てが覆る。
第16回GA文庫大賞《銀賞》受賞作。
少年は人を食べた。そして、この世で最も醜い魔獣の姿になった。
慟哭、絶望、逃亡。命を狙われる身になった“魔獣”はようやく気付く。牙が、舌が、本能がどうしようもなく血肉に飢えていることに。
もう人には戻れない。居場所を失った魔獣はとある魔女と出会う。
「君、私の使い魔になりたまえ」
契約すればこの〈魔獣化の呪い〉を解く鍵が見つかるかもしれないという。だが、契約と引き換えに与えられた使命は人を殺すことだったーー
なぜ少年は人を食べたのか? 誰が呪いをかけたのか? そして、この世で最も醜い魔獣の姿とは……?
選考会騒然ーー魔女と魔獣が織り成す極限必死のダークファンタジー。
レビュー(1件)
壮大な魔法羅生門ミステリ
面白かった。 宗教観や倫理観への問いかけもあり、壮大な羅生門のようでした。 と思っていたら。 とても良いラストでした。 確かにファンタジーでありミステリだった。何となく予感はしつつも、そういう事だったのか!と思わされました。 後半にかけどんどん盛り上がっていく構成ながら、実は前半から重要なプロットがあったり、ミステリファンにも手に取ってもらいたい作品です。 ファンタジーとしての世界観を作り上げつつ、単なるエンタメにとどまらず、罪と罰、人間のエゴ、生きる事の重さと苦しみなど、考えさせられるテーマを提示する意欲作だと感じました。