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最終学年を迎えた〈私〉は、卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていくかたわら、出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、円紫師匠の教えを乞いつつ、浩瀚な書物を旅する〈私〉なりの探偵行が始まった。
最終学年を迎えた〈私〉は、卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていくかたわら、出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、円紫師匠の教えを乞いつつ、浩瀚な書物を旅する〈私〉なりの探偵行が始まった。
レビュー(163件)
楽天の本気かはたまた堕落か
なんということでしょう。 「太宰治の辞書」を購入したはずなのになぜか商品ページは六の宮の姫君に商品が差し替わっています。 (もちろん、手元にあるのは「太宰治の辞書」です) アドレス差し替えてのかよくかわりませんが、自分が買った物が反映されない通販ってのも斬新ですね。 1997年に楽天市場が始まったようですが25年近く開設していてもこのようなことが起きるのは”楽天市場始まったな”って感じです。
おもしろかった! 途中、芥川の「六の宮の姫君」を再読してから本書に戻る、を何度も繰り返しました。 できれば原典の「今昔物語」や菊池寛の「六宮~」も読みながら本書を楽しみたかったけれど、残念ながら持っていなかったので…。 取り上げている作品や作家のものがどんどん読みたくなって仕方ありませんでした。 この本、図書館で読んだらなかなか先に進まなかったかも(笑)
主人公の「私」がいよいよ大学生活の集大成である卒論を完成させるのですが・・・。内容が専門的過ぎて、私には難しかったです。残念な事に、この巻に関しては何とか読み終えたという感じ。
かなりマニアックで、時々論文でも読んでいるかのような錯覚に陥りました。ある程度の文学的知識や興味がないと物語に入っていけないかもしれません。もちろん北村薫ファンには必読の一冊ですが。
まだ、未読です。 夏休みのお楽しみです